意外?高級魚「フグ」が北海道で豊漁 漁獲量は山口県超えて1位に イカのマチ函館市の新名物に?アツアツのフグ鍋も味わって
さむーいこのごろ。
食べたくなるのがアツアツの鍋ですよね。
そんな中、ここ数年ある高級魚が北海道の函館市近海に多く姿を現しています。
函館市の新たな注目グルメを取材しました。
透き通るような美しい白身。
アツアツの鍋にサッとくぐらせるとプリっとした白身に大変身。
正体は高級魚「フグ」です。
北海道屈指の観光地として人気を誇る函館市。
函館といえば、やっぱり「スルメイカ」。
しかし近年、記録的な不漁で漁獲量が激減しています。
そんな中、高級魚が函館近海に姿を現しています。
この日、函館市内の港では大量のイワシに、カワハギやソイのほか、美食の王と言われる高級魚「フグ」が水揚げされました。
「年々イカは入りは少ないですね。(フグは)いままでそんな入ったことなかったから今年は特に多いかもしれませんね」(イジルシ佐藤漁業 佐藤 伴篤 専務)
フグといえば、山口県下関などが有名ですが、2022年の漁獲量はなんと北海道が1位に。
道内の水揚げはこの10年間で急激に伸び、約6倍に膨れ上がっています。
函館でもここ2年で約1.5倍に増えています。
専門家によりますと、海水温の上昇や海流の変化などを理由に、フグが道内で多く水揚げされているといいます。
「水温の変化でとれる魚も変わってきている。これからまたフグが増えて、とれる量が増えてフグが広まっていけばいい」(佐藤 専務)
このフグの大漁の余波は市内の鮮魚店にも。
「取れるので出荷するようになってきて、トラフグなんかもくるんですよ。今年なんかこんなでかいトラフグもきて」(紺地鮮魚 紺地 慶一 代表)
店頭には処理されたフグの切り身が。
フグの水揚げが例年より増加していることなどもあり、値段もお手頃です。
「1パック200円なので。分かっている人は喜んで出ていないの?って言ってくれるし、出ていると黙って買っていってくれるし。今後新たにこういうフグとかがその時期のメインになっていくのかと思う」(紺地 さん)
店頭にフグの切り身が置かれるとさっそく購入する人が。
「大阪に遊びに行ったときにしゃぶしゃぶは食べたことあるんですけど、函館では食べたことないので今後やってみたい」(購入した人 函館市在住)
この豊漁で地元のフグを活用している店もあります。
函館市内で約20年に渡って店を構える居酒屋です。
厨房にはぷっくりと膨れ上がったトラフグが何匹も…。