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”超激臭”で厄介者のシカ撃退・クマにも効果が期待できそう…-北海道で新商品開発! その名は「強臭力」 原料は"漁師の天敵ヒトデ” 道民の救世主なるか?

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 運転中にシカが飛び出してヒヤッとした経験はありませんか。こうした事故や食害を防ぎシカを撃退するための新商品が開発されています。果たしてその効果は。

 餌に近づく1頭のシカ。次の瞬間…(飛び跳ねるシカ見せて)突然シカが驚いて飛び跳ね、逃げてしまいました。いったい何があったのでしょうか。ヒントは”臭い”です。実際、嗅いでみると…

 この強烈な臭いを発する正体は「強臭力」という商品でした。この商品、道民の救世主となるかもしれません。開発したのは根室市の吉田水産です。担当者の辻宰さんに話を聴きました。

試しに商品の匂いを嗅いでみると…

試しに商品の匂いを嗅いでみると…

 Qなぜシカに効く?

 「強い臭い、これとしか言いようがない。分析した結果、硫化水素等の硫黄化合物を主とした強烈な臭い機械で計れるキャパを超えているということで、計測不可能という数値になった」(吉田水産 辻 宰さん)

 強烈な臭いを発する「強臭力」さらに驚くのはこの商品の原料です。

 Q中身の詳細は?

 「ミネラル水とヒトデだけ。根室市近郊でとれた天然ヒトデを生きたまま加工した、害獣忌避剤」(吉田水産 辻宰さん)

 なんと漁師の天敵、「ヒトデ」が原料でした。地元ではホタテガイの漁でどうしても一緒に取れてしまうヒトデ。このヒトデの濃縮液から出る強烈なアンモニア臭でシカを撃退しようと考えたのでした。

原料はなんと、根室市近郊で採れた

原料はなんと、根室市近郊で採れた"ヒトデ"

 道内ではシカによるとみられる交通事故が4480件発生していて10月と11月に集中しています。2021年度のシカの食害による農林業の被害額も44億円を超えています。いつ遭遇するかわからないシカの事故…「強臭力」に期待が高まります。

 Q他の動物にも効く?

 「シカより鼻が利く動物であればすべて聞くと思う」(吉田水産 辻宰さん)


 シカのほかにも道民を悩ませる動物…2023年はクマの目撃が3720件と過去最多。果たして効果はあるのか?

作業する吉田水産の辻さん。強烈な臭いのなか、どう開発しているかというと…

作業する吉田水産の辻さん。強烈な臭いのなか、どう開発しているかというと…

 「クマは臭覚を一番に頼って生きている動物なのでおそらく効果があるのでは(吉田水産 辻宰さん)

 臭いの効果で動物の生息域と人の生活圏を分ける、共生の未来が描けるかもしれません。

 それにしても辻さん、この強烈な臭いのなか、開発は苦労したのでは。

 「製造しているんですけど、今(自分の)臭覚がゼロになってしまった。治せばいいんだけど、治してしまうとその香りを嗅いで仕事しなければいけないので。病院は行かないでそのままにしている」(吉田水産 辻宰さん)


#ヒトデ #クマ #ヒグマ #北海道


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