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「財布落として、帰りの運賃が無い…1000円貸してくれませんか?」マイナンバーカード示し、令和の”寸借詐欺” 善意につけ込む無職男を逮捕

事件・事故 社会 友だち追加

 通行人にウソをつき、現金をだまし取ったとして、札幌市白石区に住む、無職の53歳の男が、詐欺の疑いで逮捕されました。

 男は9月17日午後1時ごろ、札幌市白石区東札幌5条6丁目の路上で、借りた現金を返す意思もないに、通りすがりの20代の会社員の男性にウソをついて、現金1000円をだまし取った疑いが持たれています。

 男は自分の「マイナンバーカード」を男性に見せながら、突然「昨日飲んでいて、財布と携帯電話を落としました」「帰りの運賃が無いので1000円貸してくれませんか」と声を掛け、さらに「今月28日に給料が入るので、その時にお返しします」などと約束しました。

 男性は男の言葉を信じて現金1000円を男に手渡しましたが、その後返金されることはありませんでした。

 警察によりますと、男性は金を貸す際、男のマイナンバーカードを撮影していたということです。

 男は10月8日に路上で別の男性を殴るなどしてケガを負わせ現行犯逮捕されたほか、7月28日にマイナンバーカードを見せる同様の手口で通行人の男性から「2000円」をだまし取ったとして逮捕されていました。

 男は調べに対し「何を言っても無駄」などと意味不明のことを話し、容疑を一部否認しているということです。