タイヤ脱輪で女児重体…涙ながらに語る車両の持ち主 運転していた元整備工は過失運転致傷容疑で送検 関係先を家宅捜索 誰がどんな改造を? 事故との関連は?

タイヤが脱落し4歳の女の子を直撃
札幌市西区で11月14日、軽乗用車から外れたタイヤが女の子に直撃し重体となっている事故。
過失運転致傷の疑いで16日朝に送検されたのは、札幌市西区の49歳の会社員 若本 豊嗣 容疑者です。
捜査関係者によりますと、若本容疑者は調べに「事故前にハンドルのブレを感じていた」などと話していることが分かりました。
事故の直前、同じナンバーの車が旋回したりタイヤ周りを確認したりする様子が残されています。
直前に車を整備したとみられる関係先を家宅捜索

警察が家宅捜索
警察は16日午後2時30分ごろ、事故直前に車を整備していたとみられる関係先に家宅捜索に入りました。
事故直前に4WD車を整備していたとみられる場所です。
事故を起こした車の所有者である若本容疑者の知人は、取材に対し、事故当時、現場にいたことを認めた上で「いまは心の余裕がない。娘さんのことだけです」と泣きながら答えました。
事故から3日。新たに分かったことをまとめました。
運転していた男は元整備工「車に違和感があった」と供述

新たに分かったこと
新たに分かったことは4つあります。
事故当時、若本容疑者は知人と走行していたのではないか。
事故を起こした車は、若本容疑者の知人名義の車だった。
調べに対し若本容疑者は、事故前に「ハンドルのブレを感じていた。車に違和感があった」と話しています。

送検される若本容疑者…車に違和感を感じていた
事故の約15分前に、この軽乗用車が住宅の敷地内を不審に回り続け、運転手がタイヤ周りを確認する姿が捉えられています。
若本容疑者は車に違和感を感じていたにもかかわらず、運転を続け事故が起きてしまったのではないかと考えられます。
今回、事故を起こした軽乗用車は改造車とみられています。
改造した場合どのようなことが必要なのか、国土交通省 北海道運輸局に聞きました。
改造車を登録する仕組みとは

原則改造から15日以内に登録
北海道運輸局によりますと、車両の重量や形状などを変更した場合、北海道運輸局に構造変更の申請をし、検査を受ける必要があるといいます。
検査で改造が規定の範囲内と認められると、新たな車検証が発行され公道を走行できる仕組みです。
改造から原則15日以内に行わなければならなく、違反すると、30万円の罰金だということです。
事故を受けて若本容疑者の親族は…
「昔、サッシ工や整備工をやっていた。車いじりは好きな人。(自宅に)改造車が置いてあるのは見たことがある」と話しています。
警察は誰が車を改造したのか、事故との因果関係を含め慎重に調べるとともに、若本容疑者が車の不具合を感じながら運転を続けたとみて捜査しています。