「自分の線」を描けるようになるまで苦闘10年… 小川けんいちさんの世界とは? カメラマンが創作の舞台を密着取材
小川さんが愛用しているのが、この「マイブック」。
日付しか入っていない日記のような本です。
旅先で出会った何気ない日常や気になる人物を描いてきました。
マイブックは現在45冊目に突入。
人と出会うと、小川さんはすぐイラストにしてしまいます。
「人の特徴を上手くとらえているというか、タッチが凄く印象的だなと思いました」(来場者)
「描く、表現することの根源的な楽しさをずっと体現してる人なんだなぁと。それは本当に目からウロコでした」(釧路市立美術館 武束 祥子 学芸員)
釧路は小川さんの生まれ故郷。人生を左右するような出来事が幼少期にあったそうです。
「たいしたことないですけど、私が描いた最古の…なんか…絵って感じになってるんで」(小川さん)
小川さんが最初に描いた作品は、テーブルの裏にありました。
クレヨンのようなもので描いた…線です。
「おばあちゃんがワァ~って反応してくれたってことですかねぇ。まぁたいてい上手だね…ってよりはですね、え~それ描いたのぉって感じで受け入れてくれたっていう…そういうのは大きいと思いますね。それでどんどん…見てほしいから反応してほしいから出来れば喜んでほしいから、どんどん描いて見せるようになった」(小川 さん)