リアルな運転席がホテル客室に “車掌アナウンス”もできます―「キハ281 トレインルーム」1泊3万円から 鉄道ファンに好評 年内は6割予約済み
2022年引退したJRの特急列車の部品が使われた客室が、北海道・千歳市内のホテルで誕生しました。
すでに年内の予約は6割ほど埋まっているということです。
「千歳駅前のホテルに来ています。こちら客室なんですが、列車のような外観ですね。中はどうなっているのでしょうか」(池田 大地 記者)
「JRイン千歳」に誕生した「キハ281トレインルーム」。10月17日、報道陣に公開されました。
部屋は6階で、窓のそばには運転台が設置されました。運転台のチャイムを押してみると…。
「お待たせいたしました。特急スーパー北斗4号函館行き、まもなく発車いたします。」(池田記者)
「まるで本物の列車を運転しているかのような感覚を味わえます」(池田記者)
前方のモニターに映し出された車窓を見ながらアクセルやブレーキを操作すると、その動きにメーターも連動します。
部品は「キハ281系」の車両から集めました。
JR北海道の特急列車で、2022年に引退した「キハ281系」。
カーブでもスピードを落とさない「振り子式」の車両で、札幌と函館の間を28年間にわたって運行してきました。
「見て、触って、撮影して、体感できる部屋に仕上がっています。音にもこだわっていますので、視覚聴覚どちらも楽しんでいただきたい」(JRイン千歳 本間 啓輔 支配人)
部屋にはグリーン車の座席も設置されていますが、トレインルームを利用しない客にも列車の旅の雰囲気を感じてもらおうと、座席はホテルの2階のラウンジにも置かれています。
ホテルによりますと、料金は1泊3万円からで、最大2人まで。
年内の予約はすでに6割ほど埋まっているということです。
「鉄道ファンのみならず、ファミリー層にもご利用いただきたい」(本間 支配人)
「キハ281トレインルーム」の利用開始は10月23日からです。