"台風並みの暴風"で被害相次ぐ…倒木や町全域の「大規模な停電」も発生 ラーメン店もスーパーも臨時休業 北海道
落下し、逆さまになった居酒屋の看板。
北海道函館市内のいたるところでトタンがはがれる被害が出ました。
発達した低気圧の影響で10月6日の北海道は台風並みの暴風となったところもありました。
日高のえりも岬で最大瞬間風速37.5メートル、札幌でも今シーズン一番の23.3メートルを記録しています。
「岩内の野束地区から市街地へ出る道路ですが、倒木でこれ以上進めません」(小出 昌範 ディレクター)
暴風の影響で後志の岩内町や島牧村などではいたるところで倒木が確認され、停電も相次ぎました。
信号機が消え、警察官が誘導にあたった交差点。
蘭越町では一時町内全域にあたる3300戸が停電し、町内のラーメン店は臨時休業せざるを得なかったといいます。
「炊飯器が止まってしまって、食洗器も。電気が入らないので営業できない状態」(ラーメン店店主)
町内のスーパーも臨時休業に…。
買い物客も困惑気味です。
「店の中は真っ暗だ。あるものちょちょっと食べるわ」(町民)
北海道電力によりますと変電所設備に木が倒れたことが停電の原因とみられています。
函館市では午前7時40分ごろ市電の架線が切れたため函館駅と湯の川の間で運転を見合わせました。
「早めに出てきた。市電が止まっていてバスしか方法がないので」(利用客)
バス7台が代替輸送にあたり、電車は10月6日中の復旧を目指すとしています。
また日高の様似町の牧場では押し寄せた水が一夜明けても引かず、深い爪痕が残っていました。
一方、土砂崩れが起きた国道336号線は、週末の通行止め解除を目指し作業が進められています。
北海道では夜遅くにかけて引き続き高波や土砂災害などに警戒が必要です。