警察の取り調べに"黙秘"「検察にはすべての事実供述しています」両親の弁護人がコメント…ススキノ首切断殺人事件
札幌市の歓楽街、ススキノのホテルで頭部を切断された男性が遺体が見つかり、殺人などの疑いで親子3人が逮捕された事件で、警察の調べを黙秘していた両親が検察の調べには応じていることが分かりました。
札幌市厚別区の無職の田村瑠奈容疑者(29)、父親で医師の修容疑者(59)、母親でパート従業員の浩子容疑者(60)ら3人は共謀し、7月1日深夜から2日未明にかけ、ススキノのホテルで、恵庭市の男性会社員(62)を刃物で殺害し、頭部を切断し持ち去った疑いがもたれています。
8月24日、両親の弁護人は警察の調べに黙秘していること明かしながら、「21日の取り調べ時から、検察に対してすべての事実関係を供述しています」とコメントを発表しました。
警察への黙秘は弁護方針として今後も継続するとしています。
ススキノホテル殺人・頭部切断事件の経緯
※警察・捜査関係者などへの取材に基づく
■5月下旬
・父親の修容疑者が車で娘の瑠奈容疑者をススキノに送る
→ダンスクラブで瑠奈容疑者が被害男性と出会う(初めてか)
・修容疑者もダンスクラブにいた 事件前から被害男性と面識があった可能性
この時に”何らかのトラブル”か
■6月上旬
・瑠奈容疑者と被害男性が会う
■7月1日午前2時ごろまでに
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリやナイフなど複数の刃物のほか、スーツケースなどを買いそろえる
・修容疑者 1人で札幌市内の店でレインコートを購入
■7月1日午後8時ごろ
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリを追加購入
■7月1日夜~2日未明
・修容疑者が車で瑠奈容疑者をススキノへ送る(その後、修容疑者は一度勤務先へ)
→ススキノで瑠奈容疑者と被害男性が合流 ホテルへ
→レインコートを着た瑠奈容疑者が、浴室で男性を後ろ手に拘束し、抵抗できない状態で後ろから首付近を刃物で突き刺し殺害か。致命傷は肺の近くまで達する深い刺し傷
→殺害直後に、ホテルで男性のスマートフォンを工具で壊し、証拠隠滅を図ったとみられる。複数の刃物で男性の首を切断し持ち去る
・修容疑者が車で瑠奈容疑者を迎えに行く
→一緒に厚別区内の自宅へ帰る
・数時間後、修容疑者が車で瑠奈容疑者をふたたびススキノに送る
→瑠奈容疑者は別のダンスクラブへ
■7月2日午前2時すぎ~同日午後3時ごろ
・3人のスマホを調べたところ「すすきの 殺人」と検索した履歴
■7月24日
・警察が死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで瑠奈容疑者と修容疑者を逮捕
■7月25日
・警察が死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで浩子容疑者を逮捕