【ススキノ首切断】両親の弁護人が共謀を否定「娘が事件起こすとは全く想像しておらず殺人と死体遺棄について共謀していない」

田村瑠奈容疑者(29)
札幌ススキノのホテルで首を切断された男性の遺体が見つかり、殺人などの疑いで親子3人が送検された事件で8月18日、両親の弁護人がコメントを発表し、両親の共謀を否定しました。
無職の田村瑠奈容疑(29)ら親子3人は共謀し、7月にススキノのホテルで恵庭市の62歳の男性を刃物で刺して殺害し首を切断するなどした疑いがもたれています。
瑠奈容疑者が男性を殺害したとみられ、警察は両親の関与も捜査しています。

逮捕された親子3人
捜査関係者によりますと、母親の浩子容疑者(60)は当初「娘の犯行を止めたかったが止められなかった」と供述していたということですが、両親の弁護人が18日、コメントを発表しました。
これによりますと浩子容疑者が「娘の犯行を止めたかったが、止められなかった」と供述した事実はなく、両親は瑠奈容疑者が事件を起こすとは、全く想像しておらず殺人と死体遺棄について共謀していない」としています。
警察の調べに3人は否認や黙秘をしています。
<ススキノホテル殺人・頭部切断事件 経緯>
※警察・捜査関係者などへの取材に基づく
■5月下旬
・父親の修容疑者が車で娘の瑠奈容疑者をススキノに送る
→ダンスクラブで瑠奈容疑者が被害男性と出会う(初めてか)
・修容疑者もダンスクラブにいた 事件前から被害男性と面識があった可能性
この時に”何らかのトラブル”か
■6月上旬
・瑠奈容疑者と被害男性が会う
■7月1日午前2時ごろまでに
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリやナイフなど複数の刃物のほか、スーツケースなどを買いそろえる
・修容疑者 1人で札幌市内の店でレインコートを購入
■7月1日午後8時ごろ
・瑠奈容疑者と修容疑者 自宅近くの小売店でノコギリを追加購入

父親で精神科医の修容疑者(59)
■7月1日夜~2日未明
・修容疑者が車で瑠奈容疑者をススキノへ送る(その後、修容疑者は一度勤務先へ)
→ススキノで瑠奈容疑者と被害男性が合流 ホテルへ
→レインコートを着た瑠奈容疑者が、浴室で男性を後ろ手に拘束し、抵抗できない状態で後ろから首付近を刃物で突き刺し殺害か。致命傷は肺の近くまで達する深い刺し傷
→殺害直後に、ホテルで男性のスマートフォンを工具で壊し、証拠隠滅を図ったとみられる。複数の刃物で男性の首を切断し持ち去る
・修容疑者が車で瑠奈容疑者を迎えに行く
→一緒に厚別区内の自宅へ帰る
・数時間後、修容疑者が車で瑠奈容疑者をふたたびススキノに送る
→瑠奈容疑者は別のダンスクラブへ
■7月2日午前2時すぎ~同日午後3時ごろ
・3人のスマホを調べたところ「すすきの 殺人」と検索した履歴
■7月24日
・警察が死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで瑠奈容疑者と修容疑者を逮捕
■7月25日
・警察が死体損壊、死体領得、死体遺棄の疑いで浩子容疑者を逮捕