北海道に、ユーがいる。|北海道文化放送 北海道に、ユーがいる。|北海道文化放送

週間番組表

男旅が発掘
北海道の凄い食材カタログ

01

生産者さんの想い

カネダイ大橋牧場

知床牛

ブランド和牛は、一定の生産量を確保するために複数の牧場が一つのブランド和牛を生産 するのが一般的です。しかし、知床牛は大橋牧場だけで育てられている全国的にも珍しい ブランド和牛。一つの牧場だけで育てると、出荷できる頭数に限りがあり、生産量を増やそうと規模を拡大すると莫大なコストがかかります。それでもなぜ大橋牧場はオンリーワン にこだわるのか。それは、自分の目の届く飼育頭数と飼育場所で牛を育てたいという生産者の強い想いがあるからです。
1963 年に誕生した大橋牧場で肉牛の飼育を任されてきた2代目社長・大橋博美さん。肉牛を育てる上で一番大事にしていることは、「自分の孫に安心して食べさせられる安全で美味しいお肉を作ること」だとは言います。

知床牛のエサは、知床牛のために作られた世界に一つの配合飼料と北海道産の牧草や麦のストロー。 水は、大空町の母なる藻琴山から湧き出る名水・銀嶺水が使われている安全な水道水。 牛舎は排泄物の匂いがたまらないように風通しの良い設計にし、牛のストレス軽減を図って演歌を流します。さらに、安全性だけではなく食べたときに旨味の強いお肉になるよう、エサの配合や出荷時期などを長年研究してきました。
孫に安心して食べさせられるお肉を作るために「自分の孫にしてあげたいことを牛にもし てあげるんだ」と語る博美さん。知床牛の口に入るものから生活環境に至るまで、安全かどうか、飼育環境は牛にとって快適かどうか、全てを徹底的に追及しています。 これらの『安心安全で美味しいお肉』を作るためのこだわりは、博美さんの目の届く範囲内だけで育てているからこそすべての知床牛に対して実現することができ、一頭一頭自信を持って消費者に提供できるのです。

博美さんの想いは、息子で 3 代目の大橋遼太さんにも受け継がれています。遼太さんは大学卒業後、京都の精肉店で修業。その精肉店は、『安心安全で美味しいお肉』をお客さんに届けるために、自ら生産者に会いに行き、飼育環境を見て信頼できる生産者からしかお肉を買わないという強いこだわりを持ったお店でした。
3年前に修業から戻ってきた遼太さんは、知床牛が 100%大橋牧場生まれになることを目指 し、受精から出産、出荷まで一貫して大橋牧場で行うことに力を入れています。通常、肉牛を育てる牧場は、生後 10か月前後の子牛を市場で購入してくるのが一般的。しかし、大橋牧場では知床牛を赤ちゃんの時から安全にこだわって愛情をこめて育てたいと、3年前から牧場内で受精・出産させることを始め、2年後には出荷する全ての和牛を大橋牧場生まれにしようとしています。さらに丹精込めて育てた我が子を美味しく食べてほしい、消費者の口に届くまで責任を持ちたいという想いから、2021年1月、知床牛を販売する精肉店も大空町内にオープンさせる予定です。

知床牛はまさに、北海道の自然豊かな大地の中で消費者に一から十まで責任を持って安心安全で美味しいお肉を生産し届けたいという、生産者親子の強いこだわりから生まれた最高の和牛なのです。

男旅トップに戻る
LDH farm