美容の力で北海道を元気に!地域密着のディーラーが描くサロンの新たな可能性 「菊地」菊地大輝さん
家業の革新と社長への継承
――会社で最初に取り組んだことは何ですか。
「札幌駅前に事務所とスタジオを設立しました。理美容業界は技術練習やコミュニケーションなど教育が欠かせません。当時、東京のトレンドをリアルタイムで学べる場が不足していたため、実際に学べる場を作りました。年間で約2,000名もの美容師さんが足を運んでくれる場所となり、情報を得ていただけるようになりました」
――どのようにして社長に就任したのですか。
「3年前に社長に就任しました。元気なうちに並走しながら引き継ぎたいと考え、何度も継承を求めました。当時は衝突もありましたが、自分自身も新しいチャレンジを続け、お客様や取引先メーカーからも後押しをいただき、最終的に交代を実現しました」
――経営者として、特に意識したことは何ですか。
「『美容を通じて北海道を元気に』というミッションを掲げました。60年続いてきた会社を次につなげるため、自分たちの会社だけが良くなるのではなく、業界全体を盛り上げる決意をしました。最初に取り組んだのは、道内の理美容専門学校生のリクルート支援です。専門学生の就職先は半分が道外へ流れてしまうという現状があり、地元のサロンと学生をつなぐ就職イベント『THE BEAUTY』を始めました。優秀な人材を地元に残す循環を作ることが、業界全体の成長につながると信じています」
美容ディーラーとしての介在価値
――美容ディーラーとしての存在価値をどう考えていますか。
「商品の提供だけならネット通販の方が早いかもしれません。だからこそ、当社には技術を伝える教育部やセミナー、物流倉庫の新設など、ネットにはない付加価値を積み上げています。『なくなったら残念だね』ではなく、『なくなったら困る会社』をつくることが今の目標です。介在価値を高める戦略を考えるのは、非常に面白い仕事です」
――地域社会とのつながりについても新しい取り組みがありますね。
「業界をより多くの人に知ってもらうために、地域に根付いているスポーツとの連携を強めています。昨年は北海道日本ハムファイターズとコラボし、美容師監修のハンドクリームを開発しました。水や薬剤に触れることの多い美容師さんの悩みから生まれたこの商品は、多くの方に手に取っていただきました。こうした発信を続けることで、業界の認知度や地位を向上させていきたいと考えています」
――ボスとして、大切にしていることは何ですか。
「社員には仕事のスキルだけでなく、人間的な成長を求めています。社会人になると成長実感を感じにくくなりますが、新しいチャレンジや苦手なことに取り組むことで、昨年の自分より一歩成長してほしいと伝えています」

















