「どうしてこんなことになってしまって、どうして止められなかったのか」無期懲役の求刑に対し判決は"懲役30年"の川村葉音被告…被告ら3人は凄惨な事件を引き起こした事について何思う【江別男子大学生暴行死】
■被害者を見て「普通に笑いが止まらない」 当時16歳の少年に不定期刑
当時16歳の少年について、検察側は、暴行を受けている被害者に対し「普通に笑いが止まらない」と発言して嘲笑していたことや、自身のサンダルに血が付いたことに腹を立て、被害者の腹部を蹴ったことなどを挙げ、「責任は軽微とはいえない」と指摘していました。
これに対し弁護側は、生育環境などから「格上と判断した人物には反抗せず従う傾向がある」として、「最年少で従属的な立場だった」と主張。懲役5年以上10年以下の不定期刑が相当だとしていました。
判決は懲役9年以上13年以下の不定期刑でした。
裁判所は、「川口被告の指示によらず暴行に及んでいる場面もあり、結局は自らの意思で本件犯行に加担したということができる」と指摘した一方、「若年であり、不十分ながらも反省の弁を述べている」ことなどを考慮したとしました。
■ 裁判長「どうしてこんなことになってしまって、どうして止められなかったのか」
判決言い渡し後、高杉昌希裁判長は被告らに対し、「3名は起立してください。内容は分かりましたね」と語りかけました。
立ち上がり、小さくうなずく被告ら。
裁判長は続けて、「どうしてこんなことになってしまって、どうして止められなかったのか。法廷の中でも何度も問いかけられましたね。あなたたちなりに答えようとはしていたけれども、十分なものとは言えませんでした」と説諭しました。
傍聴席から見えた川村被告と滝沢被告は、裁判長の方を向き、うなずきながらその言葉を聞いていました。
■「答えのない質問なのかもしれませんが、ずっと問い続けてください」
一連の裁判で川村被告は、「なぜ事件に発展してしまったと思うか」と弁護人から問われ、「突然の出来事だったので『なんで』と聞かれると自分でもよく分からないです」と答えていました。
また滝沢被告は、逮捕された時の心境を「俺ってそんなに悪いのかなと考えました」と語りました。
当時16歳の少年は、「被害者は謝ったのになぜ許さなかったのか」と裁判員から問われ「自分でも分からないです」と返答していました。
「なんで」「わからない」を繰り返し、事件の重大さへの認識が不十分にも見えた被告たち。
高杉裁判長も、「どうしてこんなことになってしまったのか」という問いに対し、被告らからは十分な答えは示されなかったと指摘。
「答えのない質問なのかもしれませんが、ずっとこのことを問い続けてください」と被告らに語り掛けました。


















