浜に打ち上がる昆布から宇宙へ!現役大学生が挑む資源循環の未来「e-Combu」 大砂百恵さん
「e-Combu」は、浜に打ち上がり活用されていない昆布を原料として、食やコスメなど新たな価値を創造する事業を展開しています。代表取締役の大砂百恵さんに、宇宙飛行士を目指す中で昆布という資源にたどり着いた経緯や、地域に飛び込み信頼を築くまでの奮闘、そして「海藻魂」を掲げて描く未来の展望について聞きました。
宇宙飛行士の夢から起業へ
――宇宙飛行士を目指していたそうですね。
「小学校の夏休みの自由研究ではやぶさを調べ、漫画『宇宙兄弟』にハマったことがきっかけです。高校1年生の時に『トビタテ!留学ジャパン』という制度で、スペースシャトルを見にアメリカへ留学しました。その後もJAXAの試験を目指して勉強していましたが、高校3年生の時に募集が始まり、大学受験と重なって応募できませんでした。そんな時に前澤友作さんが自分のお金で宇宙に行かれたのを見て、自分で会社を作って稼いで宇宙に行く方が早いかもしれないと考えました」
――起業を志して大学へ進学したのですか。
「経営やマーケティングを学べる小樽商科大学に進学しました。1年生の頃から人材育成プログラムに参加し、ビジネスをブラッシュアップしていました。現在は大学を休学中で、この3年間は様々な場所へ行き、経験を積んで起業しました」
浜に打ち上がる昆布との出会い
――なぜ「昆布」に注目したのでしょうか
「社会に対していいことで起業したいという思いがずっとありました。宇宙に行った時に心から地球を綺麗だと思いたいので、社会課題を自分で解決してから行きたいと考えていました。もったいないものを減らしたいと考えていた時に、鎌倉の海岸に打ち上げられた海藻を豚に食べさせてブランド豚を作っている人がいることを知りました。その北海道版をやったら面白いのではないかと思い、生まれが稚内で、ひいおじいちゃんが昆布漁師だったことを思い出しました。浜に打ち上がった昆布はもったいないので、それを社会実装したいという思いで大学2年生の時に会社を立ち上げました」
――広尾町で起業した経緯を教えてください。
「北海道の海岸線を巡り、どこが一番打ち上げられているかを探して出会ったのが広尾町でした。最初は信頼関係がない状態で『ここで頑張ります』とメディアで発信してしまい、地元の漁師さんを驚かせて怒られてしまったんです。でも、そこで自分の非を認め、その場で『隣に住みます』と謝罪しました。幸い空き家があったので、すぐに移住を決めました」
――移住後の生活はいかがでしたか
「家賃は月1万4千円でしたが、ボイラーがなくてお風呂に入れない環境でした。でも、近所の奥様方がお風呂を貸してくれたり、美味しい漁師飯をご馳走してくれたりと、とても優しくしていただきました。そうしたコミュニケーションを重ねるうちに、漁師さんたちと過ごす時間がどんどん増えていき、気づいたら昆布を仕入れられるようになっていました」


















