札幌ドーム社長が描く「北海道を元気にする」未来 「札幌ドーム」阿部晃士さん
周囲は「やめろ」家族に言わず退職届にサイン──5カ月後にバレた
――札幌ドームと関わるようになったきっかけは。
「一番最初は2007年のノルディック世界選手権です。開会式をやりました。あそこに雪を入れてクロスカントリーをやりました。そこが一番最初のきっかけですが、まさか自分が札幌ドームで働くなんて夢にも思っていませんでした。札幌ドームから(社長就任の)お声がけがあり、悩みましたし、相談した方は皆さんやめろと。当時、結構バッシングされていたじゃないですか。SNSではネガティブな書き込みばかりでした。でも最終的には、この札幌、北海道にいたからこそ、僕が成長できたのかなと思ったので、2025年6月23日、市内のホテルで就任会見の後、ホテルからまっすぐ歩いて会社に行って、退職届にサインをしてきました」
――ご家族には相談されましたか。
「家族に実は言っていませんでした。11月にバレてしまいました。家内のお父さんが亡くなって、葬儀の時に親戚の方から『何年ぐらい札幌ドームにいるの?』って聞かれて。『いや、もう帰るとこないんだよね』って。6月ですから、5カ月ぐらい。本当に勝手に決めてしまいました」
――具体的にはどんな取り組みを。
「まず2030年度までに売上を1.5倍にするという目標ができました。稼働率を過去最高にするというのも目標にしました。それに向けてプロジェクトを5つ作りまして、社員がこのプロジェクトに入りたいというのを自ら手を挙げでもらう。自律的に動く社員を増やしていきたかったので、やらせるのではなくて、自分がやりたいものに手挙げをして関わってもらっています」
――ボスとして大事にしていることは。
「夢とロマンを口に出してみんなに語れるということは、非常にボスとかリーダーとしてすごく重要だと思います。あとは愚直に何でもやるって、愚直という言葉が好きですが、決めたら、覚悟を決めたら本気で前に向かって進んでいくと。失敗する時には立ち止まって、また元に戻って方向を変えていきます」











