「ワンマン列車」無線機の配線ミス発覚…運転士に異常が発生した際の自動通報装置が作動しない状態のまま2キロを超えるトンネル内を走行…737系で一斉点検<JR北海道>
JR北海道の列車で、運転士に異常が発生した際に指令へ自動通報する安全装置が作動しない状態のまま、5日間にわたり運行していたことがわかりました。
Jによりますと、12月21日午前8時20分ごろ、函館線滝川駅に到着した岩見沢発の普通列車の運転士から「乗務員無線機のマイク配線が本来と異なる箇所に接続されている」と申告がありました。
列車は737系2両編成のワンマン運転。調べたところ、問題の無線機は12月16日に搭載され、その際に作業者が配線の接続を誤っていたことがわかりました。
これにより運転士が運転操作を継続できなくなった場合、異常を自動的に指令へ通報する装置が機能しない状態となっていました。自動通報装置は、2kmを超えるトンネルを走行するワンマン列車に設置が義務付けられています。
JRによりますと、誤接続の期間中、該当列車4本が2km以上のトンネルを通過していましたが、運転士に異常が発生した事象はなく、乗客や乗務員にけがはありませんでした。
JRは緊急対策として、同形式の737系車両22両すべての乗務員無線機について一斉点検を実施し、12月22日までに全車両が正常であることを確認したということです。


















