ヒグマと列車の衝突事故が"過去最多"前年の2倍超に…列車の運休や遅延が多発・安全確保のためハンターの手配も必要…死骸回収用の新兵器『クマキャッチャー』を独自開発<JR北海道>
JR北海道は12月16日、線路付近に出没するシカやクマによる列車運行への影響件数を発表しました。シカとの衝突が増加傾向にあるほか、クマとの衝突や目撃は過去最多となっています。
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シカやクマとの衝突は、2024年度は2770件と前の年より減少していましたが、今年度は再び上昇に転じています。このうちシカは11月末時点で2129件と、前年同時期より約300件も増加しています。特に宗谷線での衝突が目立っているということです。
またクマとの衝突は、11月末時点で57件(目撃含めると76件)と過去最多となっていて、2024年度の計21件(目撃含めると35件)の2倍を超えています。札幌圏・釧路・旭川・函館エリアなど道内の広い範囲で増加傾向が見て取れます。
動物との衝突は列車の遅延や運休につながりますが、とくにクマの場合は、安全確保のためにハンターの手配が必要なことから、運転再開まで時間を要するケースが多いということです。
このためJR北海道では、手負いのクマが暴れたり、ほかのクマが現れる可能性を考慮し、社員が外に出ずに作業できる「熊キャッチャー」と呼ばれる装置を独自開発しました。
保線車両のクレーンに取り付けた「熊キャッチャー」を使うことで、クマの死骸を安全に線路外に運び出すことができるということです。


















