新千歳空港の駐車料金“3倍値上げ”から2か月…周辺の民間駐車場に"異変"が―混雑必至の年末年始 お得に利用する裏ワザとは<北海道>
新千歳空港の駐車場料金が2025年10月に値上げされてから2ヶ月。
空港の駐車場だけではなく、付近の民間駐車場にも変化が。
「空の玄関口」の駐車場は、これからどうなっていくのでしょうか。
新千歳空港では10月10日、駐車場料金を大幅に値上げしました。
空港ターミナルに隣接するA・B駐車場は1日1200円から3500円に。少し離れたC駐車場は1日500円から2500円へと、実質3倍以上の値上げとなりました。
値上げの背景にあったのは、慢性的な満車状態です。
9月時点での駐車場は常に満車で、送迎の車が停められない状況が続いていました。サービス向上につなげたいという狙いから、空港を運営する北海道エアポートは値上げに踏み切りました。
そして値上げから2か月が経過した12月。同じ駐車場を取材すると、日曜日の昼間にもかかわらず空きスペースが目立つようになっていました。
この値上げに利用者は。
「空港のサービス料金で無料に。すいていて短時間だと使いやすい」(札幌市の男性)
「前は端に停めていたが、今はターミナルの近くに停められる」(苫小牧市の女性)
北海道エアポートの山崎雅生社長によりますと、駐車台数は減少したものの、売り上げは2024年同時期と比べて23%増加しているといいます。
今後は道内の空港から海外へ長期間出発する旅行客向けに割り引きを検討しているとのことです。
一方、空港駐車場の値上げは周辺の民間駐車場にも影響を与えています。
空港近くには多くの民間駐車場あり、安い料金と送迎サービスが特徴でした。
しかし11月以降、これらの駐車場も相次いで値上げに踏み切り、2割から5割の値上げとなっています。
背景には、サービス維持の限界がありました。
大川原パーキングの大川原将企画部長は、「これまで空港の駐車場が安すぎた。特にC駐車場が1日500円だったため、なかなか値上げできなかった」と明かします。
さらに人件費の高騰や送迎バスの維持費も経営を圧迫していました。
同社では送迎バスが1日400キロも走行し、ガソリン代だけで月70万円もかかっていました。これまで無料だった送迎サービスを維持するのが困難な状況だったといいます。





















