【漁獲枠拡大なるか】スルメイカ休漁から約2週間…”イカの街”函館では活イカの水槽がカラッポ_まさにこれからが最盛期なのに「死活問題」11月5日に水産庁・審議会で”漁獲枠の増枠”はあるか<北海道>
北海道では9月に入り、苫小牧沖などの太平洋側で漁が好調でした。
しかし函館沖の周辺ではそこまでの勢いはなく、2025年度、函館市漁協の水揚げ量は約87トンにとどまっていました。
「函館市漁協では去年の約6割くらいしかまだ水揚げしていない。本当に死活問題だ」(函館市漁業協同組合 滝川久市組合長)
「いつも悠々とイカが泳いでいるこちらの釣り堀に今イカの姿はありません」(阿部空知記者)
いつもは観光客でにぎわう函館朝市のイカの釣り堀は水槽にカバーがかけられ休業していました。
「ショックですね。やっと見つけて来たら、やってないんで」
「とても残念です。イカを楽しみに来たので」(いずれも観光客)
「休漁となった日から2日たって在庫がなくなって、それから一切イカが入ってこなくなった」
「(イカが)取れなくてボタンエビで代えたがずっと(イカ釣りが)できないのは初めて」
「『これ(イカ釣り)だけのために来ました』っていう観光客も結構いる。そういう人たちが悲しむ」(いずれも元祖活いか釣堀の小野寺透さん)
10月30日、函館市の大泉市長らは水産庁を訪れ漁獲枠の拡大などを要望しました。
水産庁は翌31日、小型イカ釣り漁船に対し初の「採捕停止命令」を発出。
11月1日から2026年3月末まで全国でスルメイカが取れなくなりました。
「目の前にいるその魚を取りに行くことができないということが、いかに納得できないかということについて、強く申し上げてきた」(函館市 大泉潤市長)
漁獲枠の拡大を求めたことについてイカ漁師は…
「気持ちとしてはありがたい気持ちでいっぱい。11月5日にかかっている。それまでは待つしかない」(イカ漁師)
11月5日にも水産庁の審議会で漁獲枠の増枠が検討されます。
函館港からまたイカ釣り漁船が出港できることを漁師たちは待っています。




















