【ブリ不漁】函館の海で何が?スルメイカに代わる”期待の星”ブリの水揚げ減少で値上げの懸念も_専門家は「黒潮の流れが大きく変わった」10月14日からは1日50トン以上の水揚げ 回復傾向か<北海道>
ブリのだしでとったスープ。
「函館ブリ塩ラーメン」もスルメイカに代わる名物を目指して誕生しました。
「いただきます。すごい味はあっさりしてるんですけども、その中でもブリの風味が感じられて、コクのある味わいになっています」(阿部空知記者)
「ブリ塩ラーメンのダシに使っているブリ節は、原料のブリを節に加工してやっているもの。その原料のブリが集まりにくくなっていくと思う」
「価格に影響したり製造に影響したりするなとみている」(いずれも小西鮮魚店 小西一人さん)
このままブリの水揚げが減り続けると値上げの可能性も…
「きのうも函館でブリ食べました。いっぱい取れた方がいいんですけどね」(観光客)
ブリの水揚げはなぜ減ったのでしょうか。
専門家はこう推測します。
「(ブリは)道東エリアまで生息域が広がってたくさん取れるようになったという経緯がある。黒潮の流れが大きく変わって、大蛇行の状態から今年は通常の流れに収まりつつある」
「西から東に行く流れになってきたので、今のメインの漁場が千葉沖にできている。その分、去年まで北海道に来ていた魚があまり来ていない」(近畿大学 有路昌彦教授)
ここ数日は1日50トン以上に漁獲が回復し始めていて、関係者はこのまま安定するようにと願っています。