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【イカの街復活】歴史的不漁から一転し函館でスルメイカが豊漁…前年同月比10倍以上の水揚げで価格は3分の1に…一方で“暖かい海域で生息する見慣れぬ魚「スギ」が店頭に そのワケとは?

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名物のイカの塩辛

名物のイカの塩辛

 創業110年を超える水産加工業の老舗です。


 名物は1週間発酵させて作るイカの塩辛。

 原料の入荷状況が好転したといいます。

 「去年は鮮魚店が買う量しか漁獲がなく、水産加工業者が使える量はなかった。9月に入って水産加工業者も仕入れられるようになった」(小田島水産食品 小田島隆社長)

エビかご漁が好調

エビかご漁が好調

 イカだけではありません。


 北海道南部の森町では、噴火湾の秋のエビかご漁が好調です。

 9月のボタンエビの水揚げ量は約1.7トンで、2024年の同じ時期の2倍に迫る勢いです。

オオズワイガニは3分の1ほどに減少

オオズワイガニは3分の1ほどに減少

 2年前から主役のボタンエビに変わり、比較的単価の安いオオズワイガニが大量に取れていました。


 それが3分の1ほどに減少しています。

 「オオズワイガニが入らなくなったら、今度はエビが入りだした」(漁師)

スギ

スギ

 函館市の鮮魚店ではイカの入荷が増える一方で、見慣れぬ魚も店頭に並ぶようになりました。


 「きょうも、また変わった魚が取れた。スギという魚。マダイもこの時期になると、この周辺海域で取れる」(紺地鮮魚 紺地慶一さん)

「異常に大きい」というソウダガツオ

「異常に大きい」というソウダガツオ

 また、魚の大きさにも変化が起きているといいます。


 「ソウダガツオは何年か前から水揚げがあったが、今年は異常に大きい。去年のデータが全然通用しない」(紺地さん)

黒潮が大きく南に蛇行

黒潮が大きく南に蛇行

 イカやボタンエビの豊漁など、水揚げされる魚介類の変化。


 その要因の一つにあげられるのが「黒潮大蛇行」の終息です。

 2017年8月以来、日本列島の太平洋側を流れる暖流の黒潮が、紀伊半島から東海沖にかけ大きく南に蛇行していました。

7年9か月続いた大蛇行が終息

7年9か月続いた大蛇行が終息

 2025年4月、7年9か月続いたこの大蛇行が終息したのです。


 「こんなに劇的に変わった年はおそらくない。気象条件など地球規模で変わっている。黒潮がこれだけ変化するということは、他の海洋環境や気候も変わっている目安になる」(北海道大学大学院水産科学研究院 中屋光裕准教授)

 “イカの街”函館は復活するのか。

 今後の漁が注目されます。


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