【ヒグマ対策で電気柵ぐるり】”7年前の騒動”を教訓に「総延長18キロメートルの電気柵」を設置_村独自の対策でクマの出没は激減〈北海道・島牧村〉
電気柵の設置で、7年前には年間100件以上あったクマの目撃情報は、2024年には約20件にまで減少しました。
「電気柵ついてからやっぱり安心」
「定期的に草も刈っている」(いずれも島牧村の住民)
課題もあります。
電気柵の費用は人口1200人余りの村には大きな負担になっています。
「大きいのが電気柵の維持管理にかかる費用が大きい。物価だったり賃金が上がっていることによって、維持管理にかかる人件費がどうしてもかさむ。ものによっては買い替えも出てくる。今後の費用面は考えていかないといけない」(島牧村役場 栗田翔さん)
また島牧村の電気柵は雪が積もると効果がなくなってしまうため、村は毎年12月ごろに一度撤去し、4月ごろに設置し直しています。
定期的な草刈りやハンターの人材育成を含め、クマ対策の予算は2025年度、2000万円を超えました。
「住民がクマに対してちょっとすごい怖い気持ちが増幅している。ある程度は(クマ対策に)力を入れていく必要がある」(島牧村役場 栗田翔さん)
7年前、クマに翻弄された島牧村。
今後も教訓を生かした取り組みを続けていく方針です。