【もし北海道の市街地にクマが出没したら…】“課題”指摘の声がある中『緊急銃猟』制度始まる_いざという時には「避難誘導や通行規制」が必要〈人手&時間〉をどう確保していくか検討続く
改めて札幌市に聞くと。
「不安は不安だがやらないと市民の安全を図るために必要。(人員確保のため)区役所の職員や消防などに声をかけながら、どこまでの人手をかけて、どのエリアをやるのか打ち合わせをして、できる限り短時間で済ませられるように計画を立てていきたい」(札幌市環境共生担当課 坂田一人課長)
課題が残る中始まった緊急銃猟制度。
クマ出没の本格的なシーズンを前に詳細の検討作業が急がれます。
緊急銃猟の4つの条件は下記のとおりです。
・市街地などに侵入のおそれ
・緊急性あり
・銃猟以外で捕獲が困難
・住民にあたるおそれがない
これらすべてを満たせば猟銃使用が可能になりますが、簡単ではありません。
例えば、河川敷を移動したクマが公園に出没した場合、公園へ通じる道路をすべて通行止めにし、ハンターから半径200m圏内を「屋内退避」にします。
避難誘導や通行規制をするには人手も時間もかかり、その間にクマが移動したらまたやり直しになります。
札幌市は、クマが市街地に出る前に、草刈りを進めるなど基本的な対策にも取り組み、訓練を重ねていくとしています。