【羅臼岳のヒグマ死亡事故】現場は夏季にヒグマがエサとなる“アリ”を求めて出没を繰り返す場所だった…現地捜索時にも多量のアリを確認_襲った親子グマは今年だけで30件以上の目撃情報〈北海道斜里町〉
一方、8月10日より以下の事例が発生しており、要注意事例として詳細把握に努めるとともに、警戒情報等の発出を行っていたということです。
■8月10日:
岩尾別コースの銀冷水(1,040m)〜大沢(1,120m)間の登山道上で0歳の子グマ2頭を連れた親子グマが目撃される。この親子グマは利用者を気にせず登山道を登ってきたため、登山者(別パーティのガイド含む)がクマスプレーを構えて後退する事態となった(スプレー噴射なし)。
→提供写真による外見上の特徴から、この親子グマは今回の捕獲個体と同一である可能性が高いと推察。
■8月12日:
弥三吉水間(780m)〜銀冷水(1,040m)の登山道上で単独の成獣サイズのヒグマ(外見特徴:濃茶色、体毛長め)が下山中の登山者によって目撃された。目撃者に接近したことからクマスプレーが使用されているが、使用量は微量である。この個体は目撃者から一時離れたものの、遭遇から退避まで約5分間にわたり接近と離反を繰り返す行動を見せた。
→後日、目撃者から「報道で見た8月10日に羅臼岳で目撃されたヒグマの特徴と似ていた」との情報提供があった。