“洗濯の力で暮らしと社会を豊かに”次世代ランドリーサービス 「ライトン」竹内康さん #BOSSTALK
コインランドリーのカウンターでスタッフが相談に乗り、さまざまな助言も
――ダウンジャケット、ダウンコートはクリーニング以外の選択肢はないと思っていました。
「クリーニング屋さんで洗うより、コインランドリーで洗った方がきれいになったりしますが、多少ゆがむこともあります。それでも気にならない除雪用のダウンジャケットなどはコインランドリーで洗えば数百円ですみます。うちはスタッフがいるので、『これはクリーニングで洗ってください』とアドバイスでき、いろいろな対応ができるのが売りです」
――コインランドリーでお店の人が出てきてアドバイスしてくれるのは普通、あり得ないですよ。カウンターで全部見てくれ、仕分けをしてくださって「これはクリーニングに出した方が良いと思います」などと、アドバイスしていただけます。
「家族全員分のダウンジャケット持ってきて、奥さんが『私のものだけはクリーニングで洗ってください』というお客さんが結構います。実はあまり仕上がりに違いはありません。袋に入っているか、入っていないかの違いくらいです」
特定の汚れを落とすオーダーメイドの洗剤を開発 お客さんの困りごとを解決
――今、力を入れていることは?
「洗剤事業を1年半ぐらい前から始めました。もともとワイシャツの汚れ、特定の臭いを取ってほしいという要望が結構あり、自分の家でも洗えないかという相談が持ち込まれました。オーダーメイド洗剤を準備し、うちのやり方で洗えば家でもできます」
――具体的にどういうオーダーが来ますか。
「一番売れているのは野球のユニフォーム用の洗剤ですね。細かく成分を調整して作るうちに、各種の汚れが落ちる感じの洗剤ができました。『こんな汚れがあるのですが』と言われると、作った中から選んで『これで洗ってみてください』とサンプルとして渡し、『それで大丈夫です』となれば、販売します」
――事業の拡大ではどういうところに力を入れていますか。
「就労継続支援事業所の方に来ていただき、洗濯、乾燥、たたみ作業をしてもらっていましたが、コロナウイルス感染拡大時に自分たちで作業をしようと決め、3年ほど前に、就労継続支援B型事業所『ジャバメート』を立ち上げました。洗濯、乾燥、たたみ作業にプラスして洗剤を作る作業もやってもらっています。それ以外にもポスティング、ポスター張り、封入封かんの作業もあり、安心して通える環境を提供したいと思います」