【SNS選挙の参院選】各候補者は続々発信…5日間で34万回閲覧の投稿も_若者世代は「政治参加のきっかけにはいい」一方で“落とし穴”にも要注意『情報をうのみにせず』見極める姿勢が大事〈北海道〉
「1日の始まりだね」
浅香博文さん、70歳。新聞を読むことが毎朝の日課です。
自宅で1紙、職場で1紙読み、さまざまな主張を読み解くことで偏らないようにしています。
ただSNSは一切、見ていません。
「私は元々、機械が苦手なの。超機械音痴」(浅香さん)
情報収集はもっぱら新聞とテレビだという浅香さん。
SNSのイメージを聞くと。
「SNSが不必要だとはまったく思わないんですけども、偏見のあるような情報発信をする人がいるからSNSってちょっとおっかない」(浅香さん)
さらに、SNS選挙が盛んになるにつれ、候補者との距離が以前よりも遠くなったように感じています。
「(SNSが盛んな今は)受け手側(有権者)の顔がなかなか分からなくても票になるような時代になってきている。いろいろな手段で情報発信していただければありがたいと思いますね」(浅香さん)
SNS選挙の注意点を政治学に詳しい専門家は…
「マスメディアにあまり流れていないような情報に触れると、自分だけが知っている特権的な立場に立てたような錯覚に陥ることがある。しかし、それは単に間違っているだけという可能性がある。『自分だけはそういうものにハマらない』『大丈夫だ』と思うプライドが危ない」(国学院大学 山本健太郎教授)
有権者にはSNSの情報をうのみにせず、見極める姿勢が問われています。