週間番組表

MENU CLOSE
検索

「叱られるかもという怖さで報告できなかった」特急列車の運転士ー車掌の“出発合図”なく列車を発車→「今後気を付けるから…」と車掌に頼みミス報告せず―乗客144人にけがなし―JR北海道

事件・事故 友だち追加
JR北海道本社

JR北海道本社

 JR北海道の特急列車の運転士が、車掌からの出発合図を受けずに列車を発車させたことがわかりました。さらに、その事実を運行管理の指令に報告していませんでした。


 特急列車は函館線の森駅に停車していた函館発札幌行きの特急「北斗9号」。4月20日午前11時30分すぎ、運転士は一緒に乗務していた車掌が出す出発合図のブザーを確認せずに、列車を発車させました。

 社内のルールでは、安全運行のため、車掌が乗務していた場合は合図を受けて出発すると決められています。

 この運転士は乗降ドアが閉まったことを示す表示灯のみを確認して発車。車掌が非常ブレーキを使い、列車は約1メートル動いて止まりました。

 当時、車内には144人の乗客がいましたが、ケガなどはありません。

 本来、こうしたミスが起きた際は運行管理の指令に報告するルールがあります。運転士はこの事実を報告せず、1分後に運転を再開しました。

 「指令に報告した方がいい」と言った車掌に、運転士は「今後気を付けるから今回は報告しないでほしい」と依頼。ミスを報告しないまま、運転を終了しました。

 その後、森駅のホームで一連の状況を見ていた別の運転士が「列車が急に止まったが何かあったのか」と所属する運輸所の管理者に確認。翌21日に管理者から運転士と車掌に確認したところ、今回の事実が発覚しました。

 運転士は聞き取りに対し、次のように釈明しています。

 「過去にもミスを起こしていて、さらに重ねることがまずいと思った。恥ずかしさもあった。社内での聞き取りで叱られるかもしれないという怖さがあり、報告できなかった」

 JR北海道は「通常と異なる取り扱いを行った場合、速やかに報告するよう指導を徹底します」とコメントしています。


関連ニュース


  • みんテレ
  • 北海道チャンネル