【世界遺産登録から20年】ピーク時は年間200万人超が訪れた北海道知床半島…3年前に起きた観光船沈没事故で観光客は激減―安全対策の強化が進む現地のいまと“インバウンド”がもたらす「再生の兆し」
地元の取り組みにより宿泊業にも明るい兆候
一方、宿泊業にも再生の兆しが…
2023年2月に斜里町にオープンしたホテル「BOTH」です。
人気のランチのほか、薪のサウナ、斜里岳の伏流水をいかした水風呂などの施設も人気を集めています。
斜里町出身の支配人・丹羽慎さん(30)です。
東京で勤めていましたが、落ち込む観光を何とかしたいと13年ぶりに地元に戻ってきました。
「静かなマチになっていて寂しいなという思いもあったんですけど、マチの人たちとの取り組みの中でいろんな人に来てもらえるような努力をしたことでいま少しずつ盛り上がりを見せてきているので嬉しい」(BOTH 支配人 丹羽慎さん)
知床の魅力を次の世代へ…知床「再生」への努力
知床が世界遺産に登録されて2025年で20年。
年間200万人以上が訪れた活気がある時代を知る丹羽さんは、悲惨な事故の記憶とともに知床の魅力も次世代につないでいきたいとします。
「若い世代に僕自身つないでいけるような、伝えていけるように頑張っていきたいですしその時の思いを忘れずに走り続けたい」
安全対策の強化に加え、インバウンドの受け入れも含めた観光の取り組み。
「知床の再生」を見据えた努力が続いています。