「人生変えるならいましかない」18歳の女子学生が横浜から引っ越し―期待と不安が交差する初めての“ひとり暮らし”<札幌の春を彩るひと>
春は新しい物語が始まる季節。希望を胸に住む街へ転居する人がいる。生田華さん(18)もそのひとり。大学進学のため、横浜から越してきた。地元を離れて、なぜわざわざ札幌の大学に? 理由とともに新天地で過ごす期待感や不安を聞いた。(聞き手・吉村直人)
――大学では何を勉強していますか。
「英語や韓国語、ドイツ語を勉強中です。韓国語はK-popが好きだから。ドイツ語は響きがかっこよくて、それぞれ興味を持ちました」
――3か国語もすごいですね。大学生活はいかがですか?
「楽しいです。100人もいない小さな学部で、親睦会をきっかけに友達ができました。道外出身者が多く、その点は安心しました。アルバイトやサークルまだ決め切れていないです。アルバイトは飲食系をやってみたいですね」
――初めてのひとり暮らしとうかがいました。不安は?
「大学の合格発表直後は不安でした。でもお母さんが乗り気。『なんか楽しそうじゃん』と言ってくれたんです。人生変えるならいましかないなと決断しました」
――実際のひとり暮らしはいかがですか。
「本当にいい友達に恵まれて、楽しいです。この取材に行く話をしたら、ついて来ようとしてくれました(笑)」
――優しいご友人ですね。札幌の印象はどうですか。
「空気がきれいです。横浜にいた時、毎日花粉症が凄くて目が痒かったんですが、札幌に来てからは花粉の症状もほとんどなく、快適ですね」
――どのような春にしていきたいですか。
「中高まで受け身で活動してきました。(札幌に来て)環境が変わったので、自分からいろいろなことにチャレンジしてみたいなと思います」
――具体的にチャレンジしてみたいことはありますか。
「海外旅行が好きなんですが、まだアジア圏内から出たことがありません。ドイツ語を勉強しているので、折角なら短期留学なども含めて、ドイツ旅行にチャレンジしてみたいです」
雪が消え、春が訪れた札幌。新天地で多くの学びに挑戦する若者にも良い春が訪れますように。