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「人生とは何ですか?」中高生の質問に図書館職員が全力で答える“掲示板”―来館者数は1年間で6000人以上増『本にもなったリアルで“ゆる~い”やりとり』<北海道・斜里町>

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図書館の来館者数は1年間で6000人以上も増加

図書館の来館者数は1年間で6000人以上も増加

 反響は想像以上でした。


 当初は小さいボードでしたが、つぎつぎと質問が寄せられ、今のスタイルに。

 中高生からの質問は600以上に上りました。

 質問の数に比例するかのように、図書館の来館者数は1年間で6000人以上も増加しています。

中高生と図書館とのやりとりは本に

中高生と図書館とのやりとりは本に

 中高生と図書館とのリアルでゆるいやりとりは3月、本になりました。


 「図書館のゆるゆる人生質問箱」です。

 斜里町でたった1軒の書店に行ってみるとー。

 「レジの横に山積みになっていますね」(沼田記者)

 「非常に反響がありまして10日で70冊近い売り上げ。いろいろなことに悩みながら歩いている中高生になにかプラスになると思ってすごく感動しました」(神田書店 神田恵子さん)

「さんすう」とだけ書かれた高校生の質問には―

「さんすう」とだけ書かれた高校生の質問には―

 「さんすう」とだけ書かれた、高校生の質問には。


 「【さ】すがに高校生へ今さらこ【ん】なことを言うのも何だか【す】ごく微妙ですが学校で習【う】教科は数学になりますよ」(図書館の職員)

 「さんすうのやつ、頭文字読んだら『さんすう』ってなっていた」(中学2年生)

返事を書いている図書館の職員

返事を書いている図書館の職員

 どのように返事を書いているのでしょうか。


 図書館の職員さんが描いたネコの絵で顔を隠すことを条件に、撮影させてもらいました。

 「自分にとって重大な悩みでも、日本規模とか世界規模で考えたら『へっちゃら』みたいな感じをおもしろく伝えられたらなと思います」(図書館の職員)

斜里町立図書館 松井卓哉 館長

斜里町立図書館 松井卓哉 館長

 「答えっていろんな回答があるよ、図書館の人はこう思うよ。いろいろな答えの中から自分の中で本当の答えを見つけてほしい」(松井館長)


 「人生とは何ですか?」(質問)

 「リアクションではないでしょうか。日々降ってくる出来事に対してどんなリアクションをするかで次に降ってくる出来事が変わってきます。その連続です」(図書館の職員)

 答えはひとつじゃない。

 小さな図書館がきょうもいろいろなことを教えてくれています。


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