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「名曲に心を重ね、自分らしく届ける」クリス・ハート カバーの流儀と音楽観…中島みゆき安全地帯ら数々の名曲をカバー2025年は大好きな札幌での活動も視野に

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クリス・ハートさん 写真提供 嘉茂雅之

クリス・ハートさん 写真提供 嘉茂雅之

 デビューからまもなく12年。圧倒的な歌唱力と繊細な表現力を持つシンガーのクリス・ハートさん。数々のオリジナル曲と名曲のカバーを通して、常にリスナーの心に寄り添ってきました。


 彼が歌う理由は、年月とともに変化してきたといいます。名曲「糸」への想い、これから挑戦したい新たな表現の形を語ってもらいました。

カバーとオリジナル、それぞれに込める表現の違いとは?

――デビューからまもなく12年。数々のオリジナル曲や名曲カバーを歌ってきましたが、オリジナル曲とカバー曲では、歌い手として感じる違いはありますか?


 「アーティストにはよくある話ですが、自分の曲しか歌えない人が結構多いんです。理由は、アーティストは自分のオリジナル曲で自分の世界観を表現しますが、カバーを歌っている時は、原曲のイメージと自分らしいサウンド、経験などを全部持って歌わなくてはならないという点で全然違う。

 どっちが難しいとは言えませんが、カバーする時は気をつけなくてはいけないところもあります。リスナーがこのバージョンを聞きたいのか、聞きたくないのか、必要か必要ないのか、バランスが難しいです。」

ライブとリリースで異なる「2つのルール」

写真提供  Kyo Aihiro 

写真提供 Kyo Aihiro 

――名曲のカバーを歌う際に、大切にしていることは?


 「いろいろな意見はあると思いますが、僕の中には2つルールがあります。1つ目は、ライブの場合には原曲に近い感じで歌うということ。

 理由は、僕のバージョンで急に大きく変わったりすると、お客さんが違和感を覚えるはずで、聞きながら「いいな」と思っていても、どこかで違和感があると楽しめない部分があります。

 一方、収録してリリースするカバー曲の場合は、逆に原曲と全然違う方向にしています。すでに原曲というものがあるから、自分にしかできないバージョンを作る必要がある、という2つのルールです。」

キャリアの節目に支えてくれた「糸」

――歌うたびに新たな発見がある曲、思い入れがある曲はありますか?


 「思い入れのある曲ばかりですが、その中でも中島みゆきさんの『糸』ですね。
 僕のキャリアの中でも、いろいろな出会いがあって、支えてもらったので、感謝の気持ちを込めて歌う機会が多いです。

 また、この曲のおかげで、2回目の紅白歌合戦にも出場できて、その後様々なステージに立つきっかけにもなりました。

 あの曲は本当に、原曲にリスペクトしながら、僕にしかないアレンジもできたので、原曲と違う『糸』になっています。このバージョンもいろいろな人に知っていただいて、大切にしてくれたことに、すごく感謝しています。もう11年間ぐらい、ほぼ毎回ライブで歌う曲になりました。」


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