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【修繕費だけで260万円!えっ、こちらは5000万円!?】学校で1人1台配られる”タブレット端末が壊れてしまう問題”…北海道・中札内村の中学生たちが教育委員会に解決策をプレゼン!

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机の間を気を付けながら歩く先生

机の間を気を付けながら歩く先生

 中札内村の中学校では、タブレットを落とさないように生徒たちが緊張して授業を受けていました。


 タブレットに意識するあまり、今度は教科書などが机からはみ出てしまい、先生はそれをよけながら歩かざるを得なくなっています。

 「(落下を恐れるあまり)ちょっと集中が切れてしまうこともあります」

 「(教科書などを)いろいろ広げる時に、いちいち落ちちゃうかなと思って戻したりすることがあります」(いずれも生徒)

 タブレットで便利になるはずが、学習の妨げになっていました。

教育委員会へプレゼン

教育委員会へプレゼン

 「私たちは『天板拡張くん』の導入を提案します。全国の自治体の35%が使っており、中札内中学校でも特別支援教室で使用しています。実際に使っている学校の教師からは引き続き使いたい、という声も上がっています」(生徒)


 「机の天板が大きくなれば、教室の後方まで机が並ぶことになります。人の移動スペースがかなり狭くなるため、災害時の避難導線を確保できない状況となることが心配です」(中札内村の教育委員会)

 「教卓と黒板の間、教室後方の机のスペースが大きく空いていたので、机同士の距離を調整することで改善されると思われます」(生徒)

中札内村教育委員会 上田 禎子 教育長

中札内村教育委員会 上田 禎子 教育長

 2024年11月、村に政策を提案できる「模擬議会」。


 生徒たちのプレゼンで『天板拡張くん』の購入費約36万円が2025年度の予算に盛り込まれました。

 「エビデンスをちゃんと持って提案型という形でしたので、素晴らしいと思いました」(中札内村教育委員会 上田 禎子 教育長)

提案した広瀬航大君

提案した広瀬航大君

 「このネジを緩めます。ネジは4か所あります。簡単に取れて付けるときも挟んでネジを締めれば終了です。1分かからずにできると思います」(中札内中学校 木村 吾勝 教諭)


 「天板拡張くん」はもともと特別支援教室にあったものでした。

 この器具で机の天板は10センチ広くなり、落下止めもあるためタブレットも落ちずらくなります。

 2025年度、まずは55個が導入される予定です。

 「勉強に対する意識が変わるので、自分たちもつけてほしいな、環境が改善されるならつけてほしいな、と思いました。うれしいというか、自分たちの意見が伝わったんだと思いました」(提案した広瀬航大君)

 学校の問題に自ら解決策を提案した生徒たち。

 ICT教育に一石を投じました。


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