北海道をサッカーJリーグのキャンプ地に…官民連携のプロジェクト始動 Jリーグ「秋春制」移行に伴う夏季キャンプ地として「北海道のサッカーの裾野の拡大と地域との連携を」
北海道にサッカーJリーグのキャンプを招致することを目的とした官民が連携した組織の設立に伴い、3月29日、札幌市の大和ハウスプレミストドームで会見が行われました。
【写真】3/29 甲府戦 コンサドーレ札幌 青木亮太選手ほか
サッカーJリーグが、2026年シーズンより世界基準に合わせて、開催時期を「秋春制」に移行し、シーズン開幕が2月から8月に変更になることから、直前の夏季キャンプの実施場所として、比較的涼しい北海道への誘致を目的とした官民連携の組織「Hokkaido Soccer Camp Connection」が4月1日に設立します。
これは、北海道における国内外のサッカーキャンプ誘致を積極的に推進するため、定期的な情報共有と連携強化を図り、誘致に関する情報を集約するとともに、地域全体で一体的に取り組む体制の構築を目的としています。
その中でも、誘致を本格的に推進したい地方公共団体に対しては、効果的な受け入れ体制の整備を支援するため、視察対応やトレーニングマッチのコーディネート、キャンプ地の情報発信などを行い、クラブチームと地域の継続的な関係構築を目指します。
組織に参画する「まちのミライ」渡部真也特任執行役員は会見で、
「背景としては、北海道は最近、夏は暑いとはいえ、本州に比べてまだまだ冷涼で、気候として適地であるいうこと。
地域としてのブランド力、温泉、宿泊地もたくさんあるという事で、長期滞在の受け入れ体制も適していると思います。また、観光資源も豊富であることなど、北海道の特性として考えられます。
設立の目的は、まずは『北海道におけるサッカーの裾野の拡大』。地域の子供たちが、身近にプロのサッカーと接する機会を増やし、これに寄与できればと思います。
また、サポーターが観戦ツアーのような形で訪れるスポーツツーリズムや、地域のスポーツ施設の有効活用などに繋げっていけば」と話しました。
「Hokkaido Soccer Camp Connection」は、2030年にはプロアマ問わず、60クラブの招致を目標にするとしています。