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【深刻な運転手不足…バス減便】4月から札幌エリアなどで平日の路線バス約500便減便へ“交通網の維持”課題に…減便の事態受けて町内会が“観光バスに運行委託”地域も<北海道>

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厚別ふれあい循環線の利用客

厚別ふれあい循環線の利用客

 「絶対必要ですね、我々年寄りには特に。自家用車ないですしね」(週2~3回利用する住民)


 「(徒歩でJR厚別駅周辺から)地下鉄新さっぽろ駅まで17~18分かかる。疲れちゃって、もうお買い物する気にもならない。もう本当、私たち死活問題」(週3~4回利用する住民)

路線維持へ向けた取り組み

路線維持へ向けた取り組み

 この事態を受けて住民自らが動きました。


 町内会が市の支援制度と補助金を活用し、札幌の観光バス会社に運行を委託したのです。

厚別中央町内会連合会 田中昭夫会長

厚別中央町内会連合会 田中昭夫会長

 「確実に地域の高齢化が進んでますよね。この路線は守らなきゃいけない気持ちになりました」(厚別中央町内会連合会 田中昭夫会長)


 地元の町内会連合会の田中昭夫会長です。

 札幌市とともに自ら運行を引き受けてくれるバス会社を探した結果、「札幌観光バス」が1年間の実証実験として引き継いでくれることになりました。

お披露目されたバス

お披露目されたバス

 3月17日には新たなバスがお披露目。ただ課題もあります。


 便数はいまより1日10便少なくなり、運賃は60円高くなります。

 経費の半分を運賃でカバーできなければ、再来年から再び廃止となるため「継続した利用」が求められています。

路線維持への思いを語る田中会長

路線維持への思いを語る田中会長

 「(Q:どのぐらい利用者がいれば採算が合う?)今の300円ですと、1日約200人。みんなであなた方の交通網を守る大事な路線ですからぜひ協力してくださいと言って、お願いするしかないのかなと思います」(田中会長)


 細るバス路線。歯止めをかけるための模索が続いています。


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