【求む!タクシードライバー】『まだ100人ぐらい大丈夫』急回復の観光客に“人手不足”実感の現場から熱視線…「融通がきく」現役運転手が魅力PR〈北海道〉
バスやトラックなど運輸業界で人手不足が深刻化する中、3月11日に札幌市で、タクシー運転手を増やそうと就職イベントが開かれました。
札幌市中央区のホテルで開かれた就職イベント。
楽しそうに会話をするのは、20~30代のタクシー運転手と、就職を希望する男女です。
「(高齢者の)買い物のサポートや重いものを家まで運んだときに直接『ありがとう』と言ってもらえるとやりがいを感じている」(現役のタクシー運転手)
コロナ禍を経て観光客が戻ってきた札幌市ではバスもタクシーも需要が増えています。
タクシー・ハイヤーの輸送人数は、2023年度で約3740万人と、コロナ禍からの4年で約3割増え、急激に回復を見せています。
一方、札幌市とその近郊のタクシー運転手は2019年以降減り続け、ここ2年でようやく増加に転じましたが、まだ3%ほどにとどまっていて、人手不足の状況が続いています。
「今年はインバウンドがかなり入ってきているがタクシーの稼働率が悪い。人が足りないと実感している。まだ100人ぐらいは入社しても大丈夫」(第一交通産業グループ北海道ブロック 宮本憲彦さん)
タクシー会社側は柔軟な働き方で魅力をアピールします。
「子どもの習い事の送迎や病気の対応など融通がきくので働きやすい」(3人の子育て中の運転手)
就職を希望する人たちは…。
「時間のやりくりが簡単で働きやすい職場なのかなと感じた」(参加者)
タクシー運転手不足の解消を目指し、模索が続きます。