【凍る奇跡の海】オホーツク海側に流氷接岸!上空の寒気が強く日本海側は猛吹雪や暴風も【北海道の天気予報 14日(金)】
(菅井貴子気象予報士が解説) 午前11時40分現在
◆流氷接岸
きょう14日(金)、紋別で流氷接岸初日となりました。
平年より6日早く、去年より19日遅い観測です。
流氷砕氷船による流氷観光も本番です。
風向き次第で、流氷は岸に近づいたり、遠ざかったりを繰り返しますが、
来週は、オホーツク沿岸の広範囲で、接岸となりそうです。
※ オホーツク海は、世界の流氷の南限で、これほど低緯度にあるにも関わらず、
北極と同じ環境になるのは奇跡です。
・オホーツクの塩分濃度が低いこと
・カムチャッカ半島や千島列島などに囲まれる海に
アムール川の淡水が流れ込むなど地形の影響が大きいこと
など、様々な条件が重なっているのです。
◆きょう14日(金)の天気
日本海側やオホーツク海側は雪で、西風が強いため、
石狩北部や桧山地方は猛吹雪のおそれがあります。
あす朝にかけての降雪量は、北空知や上川中部で最大30センチ、
札幌市内は3~5センチです。
太平洋側は、広範囲で晴れるでしょう。
◆きょう14日(金)の気温
前日より低い所が多く、平年並みに戻るでしょう。
道北は最高気温でも-3℃前後で、真冬日です。
全道的に風が強いため、体感温度はさらに下がり、寒く感じられそうです。
◆全道の週間予報 15日(土)~21日(金)
15日(土)は、日本海側で雪の所がありますが、
降雪量は、山沿いの多い所で10センチです。
16日(日)は、道南で雲が多いほかは、広範囲で晴れるでしょう。
気温が上がり、最高気温は札幌で5℃、函館で6℃です。
雪解けが進みますので、落雪やなだれにご注意下さい。
来週は、北風系の冬型の気圧配置で、
札幌など道央圏で、日ごとに積雪が増えるでしょう。
全道的に、寒さも厳しく、季節の足踏みとなりそうです。