北海道の二つの“えさし町” 冬の使者と春を告げる便りが…最新の週間予報 札幌も大雪の日あり【菅井さんの天気予報 10日(月)】
(菅井貴子気象予報士が解説 午後5時40分現在
◆2つの“えさし町”の風物詩
道北に枝幸町、道南に江差町があります。
枝幸町では、冬の使者の流氷がやってきていて、
江差町には、春を告げる群来が到来しています。
群来とは、ニシンの産卵現象で、
海が乳白色に濁る現象です。
北海道は、二つの季節がせめぎあう時期ですね。
※ 枝幸町の流氷撮影時間が、午前1時と表記されていますが、
正しくは午後1時でした。訂正してお詫びいたします。
◆きょう10日(月)の気温
けさは本別町でー20℃以下まで下がりました。
日中は、全道的に平年より少し高く、
札幌や苫小牧は、プラス2℃以上でした。
なお、札幌はさっぽろ雪まつりが始まってから、
1週間連続のプラス気温で、23年ぶりのことです。
◆予想降雪量(~あす朝)
留萌、空知、石狩、後志地方は、
30センチ以上の所があり、大雪に注意が必要です。
札幌市内は、中央区で10~20センチ、
北区、東区など市内最大で30センチです。
あす朝は新雪が深く、交通機関に影響が出るかもしれません。
祝日の外出は情報に注意をして下さい。
◆あす11日(火)の天気・気温
道央圏の大雪は午前中までがピークですが、
午後も雪が続き、夜にかけての降雪量は、
後志地方の多い所で50センチです。
最高気温は、前日より2℃前後低い所が多く、
冷たい風もやや強く、体感温度は、さらに下がるでしょう。
◆全道の週間予報 11日(火)~17日(金)
12日(水)は季節外れの暖気が流れ込み、
札幌は5℃、函館は6℃で、道南を中心に雨が降るでしょう。
雪解けによるなだれや、屋根からの落雪などに気を付けて下さい。
13日(木)以降は、冬型の気圧配置で、再び、寒さが戻り、
日本海側は、雪が多くなるでしょう。
週末は、気温が上がり、今週は寒暖差が大きく、
路面状況も悪くなりそうです。