【密着】「ベストパートナーになりたい」“鼻の捜査官”警察犬と最強タッグ目指す若手警察官の訓練の現場_カギは息を合わせられる『信頼関係』作り!北海道
6年越し 念願の警察犬係への配属
勤務は2人1組で午前10時から翌朝10時までの当番制。ペアを組む上司の宮本さんは指導役として頑張りを見守ってきました。
「4月から来て初めてやってますけど、夜も事務所に犬連れてきて、コミュニケーション取って一生懸命頑張ってやっている。だから担当してる犬もすごい好きだと思います」(宮本さん)
犬が好きで子どものころからたくさんの犬と共に育った油谷さん。自然と犬とかかわる仕事を目指すようになったといいます。
警察官になってからは毎年希望を出し続け、6年目にして念願の警察犬係へ配属されました。
「やっとかないました。やった!って。ついに順番が来たかと思いました。うれしい気持ちと、ちょっと不安な気持ちと半々でした」(油谷さん)
好きだけではコミュニケーションがとれるわけではないと、犬の感情や行動を日々勉強しています。
「人の役に立つというのはなかなかできない仕事なので、それを私の好きな動物と一緒に達成することができるのは、やりがいのある仕事だなとは感じてます」(油谷さん)
事件を想定した訓練 日頃の成果発揮できるか
大好きな犬と働ける環境で、結果も出したい。日々の訓練にも力が入ります。開けた場所で準備をする2人。何が始まるのでしょうか。
「犯人が逃走時に落とした物品と仮定してコースの途中に“木片”を落とす。うるみが発見できたら伏せで合図をする。(Q.発見できますかね?)頑張ってもらいます」(宮本さん)
現場に残された物のにおいを手掛かりに犯人役の居場所を突き止める訓練です。
「探せ」(油谷さん)
油谷さんの声を聞き迷うことなく進みだします。しかし木片は…
「伏せはー?」(油谷さん)
においを嗅ぎわずかに反応しましたが、油谷さんの声は届かずスルー。伏せの合図はしてくれません。
そのままにおいをたどり犯人役を見つけることは出来ましたが、訓練成功とは言えないようです。
「スルーしちゃいました。見つけたんですけどなんか(合図の)『伏せ』しないんですよね」
「伏せでしょう。うる!そうでしょう?」
「ちょっと興奮してるのかもしれない」(すべて油谷さん)