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<阪神淡路大震災から30年>”雪深い冬の北海道”でも震度7の可能性… 夏の時期の発生に比べて冬は死者が大幅増加 「耐震化」+「家具の固定」で住宅被害の軽減化へ

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雪で建物の倒壊する可能性が上がる(札幌市防災動画「気づきから行動へ」より)

雪で建物の倒壊する可能性が上がる(札幌市防災動画「気づきから行動へ」より)

 「冬に大きい地震が起こると、助け出すのに時間がかかってしまうのでその間に寒さで亡くなってしまうということが起こりうる。屋根に雪が積もっていると、真夏に比べると、倒壊する危険性が少し高くなると考えられています」(北大地震火山研究観測センター 高橋浩晃教授)


 冬は屋根に積もった雪の重さなどで、全壊する建物が夏に比べて約2倍に増えるとされています。

 「揺れの対策で一番重要なのは耐震化なんですが、いくら耐震化しても家の中の家具が倒れてしまうとやっぱりケガしてしまうということなので、耐震化と家の中の家具の固定ですね、あるいは家の中にあまり家具を置かない、こういう対策をセットで行っていただくことが必要かなと思います」(高橋教授)

ホームセンターに並ぶ防災グッズ

ホームセンターに並ぶ防災グッズ

 身近なところでできる対策は、家具の固定。札幌市北区のホームセンターでは家具の転倒を防ぐ防災グッズを約30種類扱っていました。

突っ張り耐震ポール

突っ張り耐震ポール

 「『突っ張り耐震ポール』という商品が人気です。家具の転倒防止、安全対策っていう形で耐圧200キロまで効果を発揮することができます。釘とかビスを使用しないので、賃貸(住宅)の方でもお使いいただけます」(ジョイフルエーケー屯田店 島﨑慎吾さん)

ストップマン

ストップマン

 より効果的なのは、上下の固定だといいます。


 「上だけ押さえていても、下が滑ってしまうと、そのまま家具が転倒してしまう場合があるので、こちらの『ストップマン』っていう商品があるんですけど、家具の手前、一番下のところに取り付けてあげて、下の滑りを抑える商品になります」(島﨑さん)

 これは棚から食器などが飛び出してくるのを防ぐグッズです。

 「振動揺れを感知すると、自動的にロック部分が突出して押さえてくれるような商品になります」(島﨑さん)

 30年前の阪神淡路大震災は、自宅での対策で少しでも被害を小さくすることを訴え続けています。



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