“歩行者用信号に迫る雪&台所も真っ暗”に…『道内一の豪雪地帯・幌加内町』で見えた住民の生活_旭川市では雪下ろし中の事故も「兄の姿が見えない」 北海道
北海道内は北部を中心に大雪に見舞われました。道内一の豪雪地帯に向かうと、雪と格闘しながら生活する住民の姿がありました。
屋根からせり出した大きな雪の塊。給油口がわからないほど雪が積もった灯油タンクも。
「幌加内町中心部です。身長180センチ以上ある私の背丈をはるかに超える雪の壁が道路沿い、至るところにできています」(古澤哲也記者)
1月9日、積雪が175センチと平年を40センチ以上上回り、道内一の積雪となった北部の幌加内町を見てみると…。
「あの信号、もう少し雪が積もると見えなくなりそうです」(古澤記者)
交差点付近には車の高さをはるかに超える雪山が出現していました。
いざという時に備え、消防隊員は消火栓を掘り出す作業に追われていました。
窓がどこにあるかわからないような住宅もあちこちにありました。
「あの家は一階部分が雪で覆われてますね。窓は大丈夫でしょうか」
家の東側がすっぽりと雪で埋まった家。排気口だけは板でどうにか雪を避けて使える状態にしていました。
幌加内町に60年ほど住む国枝和夫さん。この時期は昼間でも台所は電気をつけないといけません。
「真っ暗です」(国枝和夫さん)
Q全然光が入らないですね。
「昼間から電気つけている。夏はけっこう明かりが入ってくるが、屋根から落ちた雪の持って行く場がないから。お金をかけて排雪してもらえばきれいになるが、毎回毎回やっていられないし」(国枝さん)
明かりが入らない生活。雪が解けるまで我慢しなければなりません。しかし楽しみもあるといいます。
一方、10日も雪による事故がおきました。午後0時30分ごろ、旭川市住吉6条1丁目の住人から「雪下ろしをしていたはずの兄の姿が見えない」と消防に通報がありました。
警察などによりますと、男性(59)は雪の中で完全に埋まり心肺停止の状態で発見され、病院へ搬送されました。