進む「子どもの視力低下」視力1.0を下回る子どもが過去最多に…特に"小学生で近視急増” 視力低下を抑えるキーワードは"外遊び"
子どもの視力低下の要因とは?
子どもの視力低下は、低年齢化が進んでいます。
近視の多くは小学3年~4年生に発症し、早い場合は6歳未満でも近視になることがあります。
なぜ、子どもの視力低下が増えているのでしょうか?
「スマートフォンやタブレットの使用ですね。学校でも授業中にタブレット端末を取り入れていますので、勉強の機会でも”近くでものを見る”という作業時間が増えていることが、近視が進行している原因として考えられます」(山鼻うの眼科 宇野仁揮院長)
今は、子どもでも身近なアイテムとなっているスマートフォンやタブレット端末。
NTTドコモモバイル社会研究所によりますと、スマートフォンを所有している子どもは小学3年生で3割、6年生で6割、中学生は8割ほどで、年々増えています。
視力低下を抑制するには?
「近くでものを見ていると、ピント合わせの力が非常に働いていますので、それが目の負担になる。そういった環境を作ってしまっているということが(近視の)1つの原因になります。あと遺伝的な要素も十分考えられます。両親が近視が強い場合、お子様も近視になるリスクは高くなります」(宇野院長)
視力の低下を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか。
キーワードは「外遊び」です。
「屋外での活動が非常に大事。1日の間でも2時間以上、屋外活動することによって近視が抑制されるという研究結果もあります。太陽の光が良いと言われていて、バイオレットライトと呼ばれる成分が近視の抑制に効果があるのではと言われています」(宇野院長)
また、スマホの利用や読書をする際は「距離」が重要だといいます。
「(スマホや本に)近づきすぎないことを心掛ける。約30センチ以上離すことが大事です」(宇野院長)
生活習慣の見直しは、子どもの視力を守る大きな一歩につながりそうです。