衆院選へ動き始めた候補予定者たち…『裏金問題』で揺れる選挙区で何を訴える?北海道5区&9区 与党はお詫び 野党側は"いまだ解決せず"と批判
池田氏が、一貫して主張するのは、自民党の裏金問題です。
「裏金問題が発覚し、解明がされないまま、このような解散を打ったわけです。政治資金規正法の組織的に長年にわたる意図的な不記載、これはもう法律違反なんです」(池田氏)
解散前、自民党内でいわゆる「裏金議員」の非公認問題が、取り沙汰されましたが、和田氏は公認されました。
池田氏は和田氏自身が、判断すべき問題だとしつつ、これまでと違う雰囲気を感じているといいます。
「裏金問題について(選挙区内の有権者は)だんまりの姿勢を感じている。裏金問題を解明することなく逃げ切り、こんな今の国を変えなければならない」(池田氏)
北海道5区には共産党の候補も出馬を表明。
与野党の一騎打ちだった構図が一転しました。
「選択肢が多い方がいいとは一国民としては思う。ただ、政権選択の衆院選挙ですから、小選挙区でどうしたら自民を利さないかというのは有権者の判断に期待したい」(池田氏)
道5区には共産党の新人、鈴木龍次氏も立候補を表明しています。
裏金問題に揺れた選挙区はもう一つ。胆振・日高の北海道9区です。
「誠に申し訳ございませんでした」(元衆院議員 堀井学氏)
約2200万円の裏金を受け取っていた堀井学氏。
衆議院選挙への不出馬表明後、公職選挙法違反も明るみになり議員を辞職しました。
「『地域を変えていくには”よそ者・若者・変わり者”」という言葉が有名だが、いずれも(自身に)当てはまると思っている」(松下氏)
堀井氏の後任、自民党の松下英樹氏。広島県出身の34歳です。
党から公認されたのは解散した10月9日。
これまで東京のコンサルタント会社と登別市の観光関連会社の経営者でした。
課題は知名度不足で、地元選挙区の関係者へのあいさつでも…。
「(苫小牧)東高校の後輩だって?いや違う。違うのか?」(事務所でのやり取り)
異例の短期決戦に向け、初めてマイクを握ったのは5日でした。
「苫小牧には立派な港があります。経済をさらに良くして、皆さんの雇用、そしてさらなる賃上げを目指して参ります」(自民党 松下英樹氏)
人生初の演説では裏金問題には触れませんでした。
「私自身としては私自身の抱負を語る、その思いだけでした」(松下氏)
民間感覚を生かし、クリーンな政治を目指したいと訴えます。
「私は銀行員からキャリアをスタートさせて、法令順守、コンプライアンス順守は当たり前だと思っている」(松下氏)