早くも「総選挙モード」…"裏金問題"が発覚した2つの選挙区は 自民党は支援者の叱咤激励&後任選びで難航も 『超短期決戦』に警戒感漂う 北海道
北海道9区
約2200万円の裏金の不記載で議員辞職した堀井学氏が不出馬になった自民党道9区支部。後任を公募して再出発を目指しています。
「ゼロから(立候補しようとしている)人たちなので"刷新感"以上に、"刷新"」(自民党道9区支部 藤沢澄雄 支部長代行)
しかし後任選びは難航。投票で3人を道連に推薦しましたが、投票直前に選考委員が不適切発言をしたことで急きょ再投票に。
ようやく9月29日、広島県出身の会社経営、松下英樹氏に内定しましたが選挙はわずか1か月後。裏金問題に端を発した選挙戦は、時間の壁も立ちはだかります。
「(総選挙まで)絶対に時間はない、実際。動いてみないとわからない。どういう結果になるのか」(自民党道9区支部 千葉英也幹事長)
支部の幹部は”超短期決戦”の行方を警戒しています。
9区の現職は立憲民主党の山岡達丸氏。
苫小牧市の事務所でメディアの写真撮影と会見に臨み、自民党陣営の裏金問題は「けじめがついていない」と批判しました。
「私自身を皆さまの政治を変えていく上での期待の受け皿にさせていただきたい」(立憲民主党 山岡達丸氏)
選挙が1か月後に迫る中、対抗馬が正式に決まっていないのは山岡氏にとって初めてで、異例の選挙戦です。
「どういう状況であっても私自身が皆さまに活動を認めていただけるかどうかだと思う。政治が身近にあるということを伝えられるようにしたい」(立憲民主党 山岡達丸氏)
裏金問題という言わば「敵失」が有利に働くとの見方もありますが。
「5年間の厳しい浪人期間もあり、認めていただける結果になるかどうか本当に予断は持てない」(立憲民主党 山岡達丸氏)
裏金問題をきっかけに引き続き議席を取ろうと、地元周りを続けています。
9区には共産党の立野広志氏も立候補を予定しています。衆議院議員選挙は10月27日投開票の見通しです。