【"国産ウナギ"は高嶺の花?】長年の研究で判明した…そのうち "安くなる日" 課題解決の糸口は北海道に…厄介者の “雪” が救世主に?土用の丑の日
■"夢のウナギ" 完全養殖とは?
現在、ニホンウナギの完全養殖が研究されています。
完全養殖とは、天然の稚魚に依存せず、卵からシラスウナギ、成魚までをすべて人工的に育てる方法です。2010年に世界初の完全養殖が成功しましたが、まだ商業化されていません。コストが非常に高いためです。
北海道大学では、1973年に卵からの人工孵化に成功しました。しかし、稚魚まで育てることができたのは2002年。完全養殖が成功したのは2010年です。
これまでの研究に長い年月がかかりました。
■ウナギとエネルギーの関係
ウナギが安くなるためには、飼育コストの削減が必要です。
現在、エサ代やエネルギーコストが大きな課題となっています。最近の研究では、エサ代のコスト削減が進んでおり、ニワトリの卵をエサに使うことで1匹あたりのコストが半減しています。
北海道では、雪解け水を利用したウナギの養殖が試みられています。この方法が成功すれば、エネルギーコストの削減にもつながり、ウナギが安くなる日が来るかもしれません。
今後も、ウナギが安く手軽に食べられるようになる日を期待しましょう。