“まちづくりコーディネーター”誰もが自分らしくいられる居場所を創る「commons fun」林匡宏さん #BOSSTALK
大人が協調、共感し、子どもとともに楽しむ環境の重要性
――今までの取り組みで一番うれしかったことは? 一番楽しかったことは?
プレスメイキング・ラボに関わる中学生がいました。学校には行っていませんでしたが、スケートボードが好きで、「スケボーが僕のコミュニティ」という子でした。(そんなきっかけもあり)プレスメイキング・ラボの一夜限りの事業で、大通公園にスケボーパークを作りました。
(多くの人が行き来して危険なので)一番やってはいけないところで、大人も役所の人もみんな力を合わせてスケートパークを作ったのです。このエネルギーはめちゃくちゃおもしろかったです。このプログラムに参加する高校生は「大人ってこういう人たちだったんだ」と、よく言います。
一緒に協調して共感して何か一緒に楽しみながらやってくれる大人だらけ―という環境はすごく大事だと思います。
――林さんが描かれる北海道や、ご自身のこの後の姿に興味があります。
最初にお伝えしたように20年後30年後は描ききれないですよね。そこがおもしろくて。具体的にどんなまちになるかは、そのときにいる人の気持ちや声次第だと思っており、僕はそういう声を発しやすい環境を作れれば良いと思っています。
今後、取り組みたいのは農業や土いじりを通じたつながり
――この先、ご自身はどうありたいですか?
注目しているのは畑、ファームです。今、渋谷でもファームを切り口に新しいまちやコミュニティをつくっています。やはり土をいじって野菜を育てて食べるのはすごく基本的なことです。
幼くても大人でも関係なく、みんながつながるきっかけとして、ファームという農的な活動が中心にあるのはすごく大事で、なんか本当に人がつながるきっかけをいろいろなところに作りたいです。