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北海道唯一の“回転レストラン”がシンボル 「センチュリーロイヤルホテル」が半世紀の歴史に幕…時代とともに姿を変える かつては跨線橋直結の2階がエントランス

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金子 厚 総料理長

金子 厚 総料理長

 利用者に愛されてきたこのホテルでは、約200人が働いていました。


 「辛いこともありましたが、いま思うとあっという間。人生、生活の本当に一部になっていました」(金子 厚 総料理長)

 最古参のスタッフのひとり、総料理長の金子厚さんです。

 「42年間というとすごく長く感じるが、『ロンド』の調理長になり自分のメニューで料理を出して『良かった』とか『うれしい』、『もう一度来たい』という言葉をかけてもらった時は涙が出るほどうれしかった」(金子 総料理長)

甘利収さん

甘利収さん

 入社から40年にわたって、回転レストランをはじめ機械のメンテナンスをしてきた甘利収さん。

小さなモーターで床を回転させてた

小さなモーターで床を回転させてた

 回転レストランの動力は、小さなモーターがわずか2つ。円形のレストラン全体ではなく、床だけを回転させていたのです。


 「北海道胆振東部地震の停電の時ぐらいで、大きなトラブルは本当にない。よく働いてくれて、本当によくやるなと思う」(甘利収 さん)

鈴木美保さん

鈴木美保さん

 20年以上宴会場などを担当してきた鈴木美保さん。出産を機に育児休暇を取り、職場を離れたことがありました。


 「仕事復帰をした時に社長をはじめ、『お帰り』と言ってもらったのが印象深い。『帰ってきたな』という感じがあり、ほっとできる場所になった」(鈴木 美保さん)

 「職場であり家であり、一緒に働いた従業員は家族だと思っていた。その『家』がなくなる。家族と別れるのはやはり辛い」(桶川 昌幸 総支配人)

ホテルを取り巻く環境も時代を経て変化

ホテルを取り巻く環境も時代を経て変化

 ホテルを取り巻く環境は時代とともに変わってきました。それに伴いホテル自体もその姿を変えてきました。


 ホテルの歴史を紹介するPR映像に納められた、80年代後半の「センチュリーロイヤルホテル」です。

 ホテルと札幌駅の間には、当時まだ高架になっていなかった線路をまたぐ大きな陸橋がありました。車や人は陸橋の途中から、ホテルの2階に直接出入りする仕組みでした。ホテルの2階にフロントがあるのはこの名残だったのです。

 1990年、線路が高架になるとともに陸橋は撤去。これまで橋で隠れていた1階も姿を現しました。

 再開発で目まぐるしく変わる札幌市。ホテルそのものがなくなる日が訪れます。



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