国道挟んだ住宅にも“飛び火”…8軒焼けた火事 「強風」で燃え広がったか 火元とみられる倉庫には冷蔵庫やボンベも 北海道乙部町
11月19日、北海道南部の乙部町で発生した火事は、隣接する住宅に次々と延焼し、あわせて8軒が焼けました。
被害が拡大した背景には何があるのでしょうか。
激しく燃え上がる真っ赤な炎。煙もあたりに充満し、懸命な消火活動をする消防隊員の姿も。
この火事は11月19日午前6時30分すぎ、北海道乙部町花磯で倉庫や住宅などあわせて8軒が焼けたものです。けが人はいませんでしたが、火は約9時間にわたって燃え続けました。
「19日の火災から一夜明けましたが、まだ焦げ臭いにおいが漂っています。現場ではいま警察などが現場を調べています」（斉藤 健太 記者）
消防などによりますと火元と見られる倉庫1階部分が激しく燃えていて、付近には魚などを保存するための冷蔵庫やボンベがあったということです。火が燃え広がった背景には「強風」があるとみられます。
乙部町の隣、江差町では19日午前7時25分ごろに最大瞬間風速19.9メートルの強風を観測。強風注意報が出されていました。火は国道を挟んだ向かいの家にも飛び火し、あわせて8軒が燃える火事になりました。
「屋根から炎があがっていた。これは大変だと思った。風が強かったから。風にあおられてどんどん火の勢いが止まらなかった。道路まで炎が出ていて、（消防が）火のそばまでたどりつけない状況だった。今までなかったですね」（付近に住む人）
「住宅は全焼。作業場が少し残ったけど水浸し。乙部町役場の人が別の住宅に住めるように手配してくれる」（住宅が被害にあった男性）
避難所には一時、住民5人ほどがいましたが11月19日午後5時ごろの停電の復旧とともに閉鎖。建物に被害のあった住民は親戚などの家に身を寄せているということです。警察と消防は火が出た原因の特定を進めることにしています。
