死んだヒグマの近くで遺体発見 行方不明の20代男性か…損傷激しくクマに襲われた可能性…2日前には消防隊員3人もクマに襲われナイフで撃退 同一個体か?
北海道南部の福島町の大千軒岳で、11月2日昼ごろ、標高600メートル付近で若い男性とみられる遺体が発見されました。
大千軒岳では函館市の20代の男性が10月29日から行方不明となっていて、警察やハンターらが18人態勢で捜索にあたっていました。
警察によりますと、見つかった遺体の近くにはリュックサックがあり、男性の免許証が見つかっています。警察は遺体が行方不明となっている20代男性の可能性もあるとみて捜査を進めています。
また、遺体の損傷が激しいことからクマに襲われた可能性があるとしています。
「登山道の入口付近です。あたりは木や藪が生い茂っています。そして、こちらにはクマへの警戒を促す注意看板が設置されています」(斉藤 健太 記者)
10月31日には、同じ大千軒岳で登山をしていた男性3人がクマに襲われました。3人は消防隊員でクマよけの鈴をつけ、ホイッスルを鳴らしながら登っていました。
登山開始から約3時間が過ぎた午前10時ごろ、3人が横並びで休憩していたところ、突然クマ1頭が斜面の下から現れました。
3人は「おい、おい」と大きな声を出し、笛を吹いてクマを追い払おうとしましたが、真ん中の男性が襲われ首と脇腹を負傷。
向かって右側にいた男性が刃渡り5センチほどのナイフで応戦し、クマの目元を刺しました。
その後、喉元を刺しましたが、この際に脇腹と太ももを負傷。
クマはナイフが刺さったまま逃げていったということです。