【急増するクマ】 ”駆除”以外の対策はあるのか?…子グマは保護されたケースも…しかし受け入れには厳しい条件 電気柵や緩衝エリアで人とクマをすみわけ
北海道でクマの出没が急増する中、4年間、66頭もの牛を襲い続けたOSO18が2023年7月に駆除された。しかし…
「なぜ殺したのか」「クマがかわいそう」「他に方法があったのではないか」
駆除したハンターや自治体には数十件の苦情が殺到。クマを駆除するたびに相次ぐ批判。そして保護を求める声も…
「命を落さないように捕獲して自然に戻してあげることができれば一番いい」
しかし、簡単には保護できない理由がありました。
これは9月26日、北海道がX(ツイッター)に投稿したヒグマ有害捕獲への理解とお願いです。表示回数は2000万回を超えて大きな反響。その背景にあったのは、捕獲に対する批判です。
2023年7月に札幌市南区で母グマを駆除した事例では、札幌市に約650件の意見が寄せられました。
その中には「悪いことをしていないのになぜ殺すのか」「子グマを殺すな」「子グマを保護してほしい」という意見がありました。
"相次ぐ批判"に北海道民は…
実際に道民はどう考えているのでしょうか。マチで聞いてみると…
「一時的に命を落とさないように捕獲して、自然に戻してあげることができれば1番いいと思うが、なかなか難しい」「人を襲うのはわれわれにとっては怖いところ。駆除に対しての助力はある程度必要」「人間の方が大事。命が。駆除しないと大変だと思う。これからどんどん被害者が続出する」
捕獲や駆除に対してはほぼ好意的。ある程度仕方がないという理解示す意見が多く聞かれました。
駆除に批判的な意見の多くは道外から寄せられたものとみられています。そうした意見や批判の中には「駆除ではなく保護するべき」という声もありました。