「運転手不足」バス路線630便が廃止や短縮減便… JR札幌駅まで行けず途中の地下鉄駅までに
北海道札幌市東区東苗穂にある北海道中央バスのバス停です。
ここからJR札幌駅まで向かう一部の路線が廃止となります。
「困りますよ。バスで通勤しているから。地下鉄使ってくださいって感じだろうけど」(利用者)
北海道最大手のバス会社の過去最大規模の路線見直しに衝撃が走っています。
札幌圏や小樽、旭川方面などで路線バスを運行している北海道中央バス。
12月のダイヤ改正にともない札幌圏を中心に減便のほか2路線を廃止、12路線を短縮しあわせて630便を見直します。
対象はJRや地下鉄などと並行する路線です。
現在、JR札幌駅まで乗り入れている路線のうち「JR平和駅」や「札幌東営業所」からの路線の一部は廃止に。
また、札幌駅と北区屯田や豊平区西岡、清田区、北広島市とを結ぶ路線については、途中の地下鉄駅までに短縮されます。
見直しの理由は…「運転手不足」
北海道中央バスによると高齢化などで運転手が不足し路線維持が難しくなったということで、「バスしか運行しない地域の足を守るため理解してほしい」としています。
運転手不足は中央バスだけの問題ではありません。
「札幌市内のバス会社につきましては、50歳以上の方が6割を占めている。一定程度毎年退職者が出る。新規採用も行ってはいるが、なかなか若い方を含めて入ってこない」(札幌市の担当者)
札幌市によりますと近年、市内でバスを運行する事業者では、運転手が減り続け2022年までの5年であわせて300人あまり減っています。