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「ふん尿を宝の山に」"牛の排せつ物"から燃料&化学品 3年で実証プラント開発―岩田地崎建設 北海道興部町など産学官連携

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会見に臨んだ4者の代表(写真左から岩田地崎建設の関博之副社長、興部町の硲一寿町長、大阪大学の大久保敬教授、モレスコの両角元寿社長)

会見に臨んだ4者の代表(写真左から岩田地崎建設の関博之副社長、興部町の硲一寿町長、大阪大学の大久保敬教授、モレスコの両角元寿社長)

 北海道の建設業最大手、岩田地崎建設(本社・札幌市)や北海道北東部の興部町、大阪大学、化学品メーカーのモレスコ(同・神戸市)が9月25日、札幌市内で会見し、バイオエネルギーの実証プラントを開発すると発表しました。

 プラントでは、牛のふん尿などで生じたバイオガスから液体燃料のメタノールのほか、飼料の添加剤として使われる「ギ酸」も製造します。

 ギ酸は融雪剤や結氷除去剤、皮のなめし剤にも使用。大半を中国からの輸入に依存し、価格も上昇傾向にあるため、国産による安定供給が期待されています。

 大阪の大久保敬教授の研究チームが発表したメタン酸化技術を活用し、3年後にパイロットプラントを稼働。1万7800キロの二酸化炭素削減も見込みます。

 会見で岩田地崎建設の関博之副社長は「ふん尿が宝の山になる取り組み。ギ酸も輸入に頼っているため、社会的価値が高い」と意義を強調。興部町の硲一寿町長は「日本のゼロカーボン政策の重要な役割と責任を果たす」と事業の重要性を力説しました。


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